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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

雑草散歩/秋/名古屋城外堀/2017.10.1

秋晴れの爽やかな日曜日である。運動も兼ねて名古屋城近辺まで自転車で出かけることにした。去年の秋に見つけた「シャクチリソバ」はどうなったかな。ソバの実が見たかったので12月にもう一度行ったのだが、刈られてしまっていた。

シャクチリソバ(赤地利蕎麦)またはシュッコンソバ(宿根蕎麦)/タデ科/ソバ属 
ヒマラヤ周辺原産 多年草 昭和の初期に小石川植物園に薬用として導入、やがて逸出する。1960年頃に帰化を確認 花期は7〜10月 草丈は30〜100㎝ 

「シャクチリソバ」は今年も健在だった。これだけ咲いていれば、この場所から消えてしまうことはないだろう。一応は「ソバ」であるから粉にして「蕎麦」にすることができるが、味は保証しない。「ソバ」には「甘そば」「苦そば」という分類があり、私たちが普段食べているのは「甘そば」だが、この「シャクチリソバ」は「苦そば」になる。つまり食べると苦いのである。なお、お茶として飲むのなら問題はないようだ。似たような商品が市販されている。ところで、上の写真の中央下に見える大きな葉は「クズ(葛)」だと思うのだが確信が持てない。花を見れば分かると思うが、残念ながら咲いていないのだ。

カラムシ/イラクサ科/カラムシ属 
在来種 多年草 花期は8〜9月 草丈は100〜200㎝ 漢語:苧麻(チョマ)英語:China grass, Ramie 

近くに「カラムシ」もいた。この草の繊維から衣服を作る。「からむし織」というのを聞いたことがある人もいるだろう。葉っぱがひどく虫に喰われているが、この植物はいつもこの状態である。虫には大人気のようだ。

マメアサガオ(豆朝顔)/ヒルガオ属/サツマイモ科
北アメリカ原産地の帰化種 1年草 花期は夏から秋

帰り道で「マメアサガオ」が咲いているのを見つけた。この花を観察し始めて3年目になるが毎年この場所で咲く。一応は「アサガオ」なのだが花の旬はこれからである。10月中旬から下旬にかけて多くの花を咲かせる。この花は第2次大戦後に入ってきたという。また、東京以西に多く分布しているというが、その理由は不明である。小さな小さな朝顔だ。

さて、1時間半ほどの散歩であったが7ヶ所も蚊に刺されてしまった。夏の間でもこれほどの被害に遭ったことはなかったのに。虫除けを塗っていかなかったのが敗因である。秋だからと油断してはいけない。同じ経験を毎年しているはずなのに、なんで忘れてしまうのかな。困ったものだ。

写真:zassouneko
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