忍者ブログ

雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


シロバナタンポポ参上/2018.4.18

IMG_2047
シロバナタンポポ(白花蒲公英)/キク科/タンポポ属
在来種 多年草 学名はTaraxacum albidum Dahlst.

コンビニの駐車場の脇で「シロバナタンポポ」を見つけた。つい先日にも日本の在来種と思われるタンポポを見つけたばかりである。3年近く街の雑草を観察していて、そろそろ「ネタ切れ」かなと思っていたのだが、今年になって「ホソエガラシ(ロンドンロケット)」「ニホンタンポポ(総称)」「シロバナタンポポ」と、うれしい発見が続いている。やはり自然(都市も自然の一部である)は侮れないなあ。

IMG_2048
花の下の「総苞」は反り返っていない。左に咲いている「セイヨウタンポポ」の「総苞」は反り返っている。

さて、「シロバナタンポポ参上」とタイトルは威勢がいい。たぶん「シロバナタンポポ」だと思うが、念のため調べてみた。そうしたら、日本には「シロバナタンポポ」以外にも白いタンポポがいたのである。以下に記す。

①「キビシロタンポポ(キバナシロタンポポ)」
岡山県や広島県に分布しているという。名前の「キビ」は「吉備」かな。
②「オクウスギタンポポ(ナンブシロタンポポ)」
東北地方に分布するという。「オクウスギ」は「奥薄黄」か?「ナンブ」は「南部」だろう。「南部」は現在の岩手県を中心として南部氏の領地の地名。「南部せんべい」が有名。愛知県を「尾張」「三河」と呼ぶのと同じことである。
③「ケイリンシロタンポポ(コウライシロタンポポ)」
朝鮮半島由来の外来種のようだ。「ケイリン」が分からないなあ。「桂林」じゃないと思う。中国でも「朝鮮産のタンポポ」と呼ばれているようだから。「コウライ」は「高麗」だろう。
おいおい、けっこうあるじゃないか。調べなきゃよかったかな。知らなきゃ悩まないで済んだんだが。

IMG_2049
「シロバナタンポポ」の葉。写真中央上、親指の上にあるのは「セイヨウタンポポ」の葉。「セイヨウタンポポ」の葉は気合が入った三角という感じがする。ついでに写真右上に見える葉は「アメリカフウロ」である。

さて、ここで紹介している白いタンポポは地域を考えると①と②ではなさそうだ。問題は③だが、朝鮮半島は寒い地域なのでこれも除外してもよさそうな気がする。やっぱり「シロバナタンポポ」かな。ああ面倒くさい。

写真:zassouneko
PR