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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

空き地に必ず生えてくる/2019.7.8

ハコベやオオイヌノフグリなどの春の雑草たちはとうに消えた。そんな時季から成長を開始する雑草たちもいる。天に向かってすっくと立ち上がり、たくさんの葉がやたら目につく。人の背丈に並ぶような高さにまで成長しても花が咲く様子が一向に見られない。
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上の写真は6月の始め頃。草丈は1メートル近くある。
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6月末。ほとんどジャングルである。すでに2メートルを超えているものもいる。
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中心の茎から分岐が始まろうとしている。おそらく「ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬)/キク科ムカシヤナギ属/外来種」だ。

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「ヒメムカシヨモギ」はこんな姿になる。上半身がやけに発達する。
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こちらもヒメムカシヨモギ。高さ2メートル近くある。もう花は終わっている。右後ろは「ススキ」ではなく「オギ」だ。秋真っ盛りである。
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上の写真は「オオアレチノギク(大荒地野菊)/キク科ムカシヤナギ属/外来種」。「ヒメムカシヨモギ」と同じ属である。草丈もかなり高くなり葉も「ヒメムカシヨモギ」とよく似ているが、上半身はスッキリしている。冒頭のジャングルの写真の中にも「オオアレチノギク」が潜んでいると思う。それがどれかは全く見当もつかないが。

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「オオアレチノギク(大荒地野菊)」がいるなら、「大」がつかない「アレチノギク(荒地野菊)/キク科ムカシヤナギ属/外来種」もいる(上の写真)。草丈は膝上ぐらい。以前はよく見かけたらしいが、最近は「オオアレチノギク」に押されて数が少なくなっているという。

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「ヒメムカシヨモギ」に似ているが、こちらは「セイタカアワダチソウ/キク科アキノキリンソウ属/外来種」である(上の写真)。季節は10月。「ヒメムカシヨモギ」「オオアレチノギク」に比べると葉の幅が広い。もう少ししたら黄色の花を大量につける。画面下に見えるのは「ススキ」ではなく「オギ」である。「オギ」が咲いていることからも季節が秋だと分かる。
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10月の末の「セイタカアワダチソウ」。昔に比べると数が激減しているらしい。その辺の経緯は以前記事にしたので省略。
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こちらは8月末の「セイタカアワダチソウ」。まだ蕾もついていない。下に枯れかかっている「オオアレチノギク」が見える。この「セイタカアワダチソウ」が花粉症の原因の一つだと思っている人がいるが、まったくの誤解である。もともと花が少なくなる晩秋にも花を観賞できるように輸入された品種であり、冬を間近にしたミツバチをはじめとした昆虫たちの貴重な蜜源にもなっている。つまり虫媒花である。だから花粉は飛ばさない。「セイタカアワダチソウ」は養蜂家の強い味方なのである。

写真:zassouneko
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