クルマバザクロソウ(車葉柘榴草)/ザクロソウ科/ザクロソウ属
熱帯アメリカ原産。分岐して30cmほど。花期は7〜10月。別名ヘラザクロソウ
江戸時代の末期に渡来。観賞用とは思えないので牧草などに混入して侵入したのだろう。
明日の夜には台風が名古屋に最接近するそうだが、すでに雨は降っている。台風に備えて買い溜めでもするかとスーパーに出かけたのだが、勢力の衰えた台風が街中にもたらす被害など微々たるものだろう。近くに河川もないので洪水の心配も不要である。つまり物資が欠乏するような事態が起こるとは考えづらいので、夕食が済んだら戸締りをして寝るだけだ。結局、普段の買い物をして帰途につくのであった。
雨の中で信号待ちをしていると緑地帯に小さな白い花が咲いているのを見つけた。今の季節にハコベが咲いているはずもないので「初めてみる雑草ではないか」とワクワクしながら見ると「クルマバザクロソウ」だった。
上は9月16日撮影。下が台風一過の9月18日の夕方。
花が見えないが台風で落ちちゃったのかな。
この花は今の時期が最盛期で、外出すれば必ず目にする。しょっちゅう見ているはずなのに、なんだか印象が違う。よく見ると普段より多くの花が咲いている。いつもは5〜6輪の花しかつけないが、今日は大盤振る舞いである。そのせいで別の花かと思ったのである。
天気がどうだったか記憶にないが、こちらも雨後のようである。葉が濡れている。2015年9月中旬撮影
雨の中で見る「クルマバザクロソウ」は喜んでいるように見える。ただでさえ暑い夏の最中に、わざわざ地面にへばりつくように成長するので、ずいぶんと「物好き」な植物だなと思っていた。「水分のことなんか気にしていませんよ」とアピールしているように見えるのだ。
ところが今の姿はどうだろうか。雨にびっしょりと濡れているのに、たくさんの花をつけ、ずいぶんと嬉しそうである。やっぱり植物は雨が好きなんだな。
8月中旬。咲いている花は少ない。冒頭の写真はこの場所の30㎝横で1ヶ月後に撮影。
写真:zassouneko