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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

ヘクソカズラの葉の形はいろいろ/2019.7.9

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ヘクソカズラ(屁糞葛)/アカネ科/ヘクソカズラ属
在来種。花期は8〜9月。別名ヤイトバナ、サオトメバナ

つい先日、しばらく疑問に思っていたことが一つ解決した。それは葉の形に関してのことである。冒頭の写真のように長細い三角形のような形の葉が「ヘクソカズラ」だと思っていたのだが、そうでないものもよく見かける。その度にこれは何という植物なのだろうかと気になっていた。花が咲いていれば「ヘクソカズラ」と判断できるのだが、それまでに刈り取られてしまえば正体不明のままである。けれども分かってしまえば何のことはない。「ヘクソカズラ」は葉が変異することがよくあるのだ。

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この写真や冒頭のものが「ヘクソカズラ」の一般的な葉の形だと思う。

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ずいぶんと丸っこいのもある。

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葉が丸っこくても「ヘクソカズラ」である。

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こちらは葉の縁が波打っている。

「ヘクソカズラ」かどうかの判断に迷ったら匂いを嗅げばいいのであるが、どういうわけかほとんど匂いを感じないことがある。そうなると何回も葉をちぎって確認するということになるが、いい大人が真剣に雑草の匂いを嗅いでいる姿というのは格好のいいものではない。いい香りがするのならともかく、悪臭だからなあ。「おっ臭いぞ、臭い臭い、やっぱり臭い、おえー」じゃ小学生男子と同じである。

私の印象だが、雑草として見かけるつる性植物の半分ぐらいは「ヘクソカズラ」が占めていると感じる。なんでこんなに繁栄しているのだろうか。臭いからかなあ。あの匂いが生存競争を有利な方向に導いているように思えるのだ。根拠はない。素人の思いつきである。

写真:zassouneko
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