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おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。
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次に危険度の高いのは「生態系被害防止外来種(429種)」である。大きく3つに分類される。最初に紹介されるほど危険度が高いと考えていい。
・総合対策外来種(310種)/3つある。
「緊急対策外来種」:今すぐに積極的な防除が求められる外来種。被害が広がればすぐにも特定外来種にランクアップされるだろう。
「重点対策外来種」:被害が予想されるため対策を考える段階にある。
「その他の総合対策外来種」:今すぐどうこうするわけではないが、注意して見ている。
・産業管理外来種(18種)/産業または公益性が高いので適切な管理が必要。
「産業」と「外来種」になんの関係があるのかと思ったが、魚の「ニジマス」や「ブラウントラウト」、果樹の「キウイフルーツ」や「ビワ」のことだった。これらは産業として定着しており従事者も多くいるので外来種だから駆除という訳にはいかない。あとイネ科の雑草が10種ほどあり、こりゃなんじゃと思ったら緑化植物としての利用だった。緑化といっても街中や公園に利用されるわけではなく、道路の法面(のりめん)などで土の流出を抑える土木工事に使われる植物だったのだ。工事代金には最初から種子代金が含まれているそうだ。
・定着予防外来種(101種)/国内での定着が確認されていないもの。2つに分類される。
「侵入予防外来種」:国内に入ってきたことがないが、入ってきたら必ず被害を出すので出入り禁止である。つまり結構危険なヤツなのである。
「その他の定着予防外来種」:国内に入ってはいるが定着が確認されていないもの。もし定着が確認されたら他の分類に移動。
資料を見ながらいろいろと書いてきたが1時間したらほとんど忘れそうだな。そうそう、重要なことを一つ書いておこう。この「外来生物法」を軽く見てはいけない。罰則が厳しいのである。個人だと3年以下の懲役と罰金300万円。これが法人になると罰金が1億円である。なぜ厳しいかといえば損害が甚大だからである。琵琶湖や霞ヶ浦の外来生物により被害額は1年でもかなりの額になる。しかも外来種を駆除しない限り、それが永遠に続くのである。
冒頭の写真は「オオキンケイギク」で指名手配犯である。数年前に撮影した。驚いたことに撮影場所の近所の人が庭のプランターで「オオキンケイギク」を大量に育てているではないか。その家の人に話を聞くと前年にわざわざ種を採って植えたそうだ。悪気はないとはいえ、明白は法律違反なので優しく注意はしておいた。数日後に寄ってみたら全部処分してあった。やれやれ。花は人の心を惑わすのである。
写真:zassouneko