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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

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カニクサ/その2/蟹草の謎を解け/パート2

カニクサ(蟹草)/フサシダ科/カニクサ属
在来種 夏緑性(秋には枯れる) 中国名:海金沙 英名:Japanese climbing fern

この草の大きな特徴は「ツル」があることだ。「ツル」を持つ珍しい「シダ」であって、世界中でも40種(結構いるな)ほどしか確認されていないという。日本には2種しかなく、そのうちの1つがこの「カニクサ」である。もう1つは八重山諸島に生えているという。それほど珍しい「カニクサ」であるが、あちこちでよく見かける意外と庶民派で気さくな雑草である。

名前の由来は、この草を使って「蟹を釣った」ということからだが、いささか疑わしい理由である。以前「カニクサ/その1/蟹草の謎を解け(2015.11.3記事)」でも名前の由来をあれこれと考えたのだが、一つだけ除外していたことがある。それは「カニクサ」が「蟹のハサミ」に似ているからという理由である。単純すぎる理由だし、それに「カニクサ」の葉は3つに別れているので「蟹のハサミ」には見えないのだ。

しかし、最近撮影した写真を見てみると、その理由でもいいような気がしてきた。上の写真の右下、葉先に近い部分の左側の地面に白い石があるが、そこにジャンケンの「チョキ」の形の葉が向かいあってついているのが見えるだろう。それが「蟹」のハサミに見えるから「カニクサである」というもの「有り」かな。 

この植物は夏場の「釣り忍」にも使われることがありますから、それを下から見上げれば「蟹のハサミ」がぶら下がっているように見えなくもない。ですから名前の由来は「蟹を釣った」ではなく、「蟹を吊った」というのはどうでしょうか。ちょっと強引な解釈ですが「蟹を釣る」よりは自然だと思います。ダメかなぁ。

写真:zassouneko
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