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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

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ノブドウを食べてみた/2019.1.22

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ノブドウ(野葡萄)/ブドウ科/ノブドウ属
在来種 つる性落葉低木 花期は初夏から夏にかけて

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この駐車場で「ノブドウ」を見つけてから3年ほど経つ。最初の頃と比べるとずいぶんと大きくなったように感じる。「ノブドウ」は「木」なので冬になっても枯れず(落葉はするが)、暖かくなると葉を出し花をつける。年々成長を続け、草丈は5メートル以上になった。根元をたどってみると1本ではなく、3〜4本が生えているようだ。ここまで育つと花も実も多くつく。そして秋になるとターコイズブルーや赤紫や白色の実をたくさんぶら下げることになる。

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今年(といっても去年の年末のことだが)は珍しいことがあった。濃い赤紫色の実がついたのである。「ノブドウ(野葡萄)」なので葡萄色の実がつくのは当然のように思えるが、そうなることは珍しいという。ほとんどが水色や白色になってしまうのである。これは虫に寄生されてしまうかららしい。ネットにそう記載があった。つまりほとんどの実は虫に寄生されて変色してしまうのだ。

ところが今年は運良く虫の被害から逃れることができた実がいくつかあった。そうなったのは寒さを感じる季節になっても花がいくつか咲き残っており、それらが虫に寄生されなかったからだろう。寒くなると虫の活動も弱まるのである。あと考えられるのは猛暑の影響である。あまりの暑さに虫たちの活動が抑えられたのではないだろうか。その結果として虫の数も減ったのである。体感としてだが今年は蚊に刺された記憶があまりない。実際に殺虫剤の売り上げが各社とも激減したらしい。虫がいなけりゃ殺虫剤も必要ないのである。

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葡萄色になった「ノブドウ」は甘いという。さっそく食べてみた。一見柔らかそうだが表面は硬い。水色や白色の実と変わらない硬さである。甘みはほとんどない。以前に食べた水色の実に比べると少しは甘く感じる気がするが、気の迷いかもしれない。期待はずれである。

この「ノブドウ」が生えている駐車場だが、どうやらマンションが建つらしい。アスファルトを剥がして整地の工事が始まっているのである。いずれはこの「ノブドウ」も消えてしまうかもしれない。何か惜しい気がする。そこで、近所の公園に「ノブドウ」の種を蒔いておいた。さて来年になって芽がでるだろうか。私の密かな楽しみである。

さっき気づいたがブログを2カ月以上更新していなかった。仕方がない。冬はネタがほとんど無いのである。

写真:zassouneko
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