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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

タマスダレとクロッカスの違い

タマスダレ(玉簾)/ヒガンバナ科/タマスダレ属
南米原産の帰化種 多年草 花期は6〜10月
クロッカス/アヤメ科/サフラン属
原産地は地中海周辺 花期は春だが秋に咲くものもいる 香辛料で有名なサフランは秋に咲く

かなり以前から、この白い花は「タマスダレ」だろうなとは思っていた。ブログに取り上げなかったのは「帰化している=雑草化している」という実感が持てなかったのと、雑草っぽく見えないという理由からだ。それに「クロッカス」との区別も今ひとつだったこともある。
2014年10月中旬撮影。

この2枚の写真と冒頭のものを比べると、花弁の幅が違う。同じ花かどうか迷う。

さて、「タマスダレ」と「クロッカス」の見分け方であるが、あくまでも素人判断であるから、その点はご注意願いたい。「食草」と「毒草」の区別を論じているわけではないので、その点では気楽であるが。

無料の画像サイトにあった「クロッカス」。「クロッカス」だと思う。画像が無料なのは嬉しいが、別の植物が紹介されている場合もあるのだ。

①秋に白い6弁の花が咲いていれば9割方「タマスダレ」と思っていいだろう。ほとんどの「クロッカス」は春咲である。仲間の「サフラン」は秋に咲くが、花の色は薄紫色である。
②「タマスダレ」も「クロッカス」も同じように葉が細いので見分けがつきにくいが、「クロッカス」の葉は中央がやや凹んでおり白いスジがある(下の写真参照)。
これも「クロッカス」。無料画像サイトから

③花も見分けがつきにくいが、花びらの形を見ると「クロッカス」は丸っこいが「タマスダレ」はそれより幅が狭く、先端が少し尖っている。花全体の形は「クロッカス」はチューリップのような筒状であるが、「タマスダレ」はそれよりも大きく開く。なので「クロッカス」の花弁は重なっているが、「タマスダレ」の花弁は重なっていない。「タマスダレ」の咲き始めはチューリップのような形で花弁が重なっていたりするが、やがて大きく開いてくる。
④「クロッカス」の雌しべは長く伸びる。
⑤「クロッカス」の草丈は大きくても15㎝ぐらいで、ほとんどは10㎝前後である。「タマスダレ」は20㎝以上になる。
⑥「クロッカス」の「茎」は地中にあり、地上にのびているのは「茎」ではないという。私にはよく分からん話である。「クロッカス」の「茎」は色が白っぽく、上部が細く下部が太い(写真参照)。一方「タマスダレ」の「茎」は緑色で、上から下まで同じ太さである。

写真:zassouneko
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