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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

ヘビイチゴ大繁殖/2019.6.6

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ヘビイチゴ(蛇苺)/バラ科/キジムシロ属
在来種 多年草 花期は4〜6月

公園の花壇にヘビイチゴが大量に生えていた。この公園の近くには大きなマンションが何棟も建っており、幼稚園も隣にある。そのせいか小さな子どもを遊ばせる母親たちをよく見かける。花壇もよく整備されていて年中花が絶えない。今年の春はシバザクラが満開だった。下の写真も右奥にパンジーが、左側手前にはアヤメやアマリリスなどが咲いている。そこになぜかヘビイチゴである。しかも大漁だ。

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↑4月下旬
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↑5月下旬(公園内から撮影)
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花。4月下旬

ヘビイチゴは食べられる。ただし、味はない。甘みも酸っぱ味も何もない。だから、食べて不快になることもない。清々しいほど何も感じないのである。感情が動くことが一切ないのだ。まるで禅の境地に達したかのようだ。一般の果実のような水々しさもないが、いざという時の水分の補給にはなるだろう。その「いざ」がいつ来るかは知らんが。ところで、この公園でよくカラスを見かけるのだが、彼らはこれを食べるのかな。赤い実がたくさん残っているところを見ると、鳥が好んで食べるということはないように思う。

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2018年、別の公園で撮影。

4〜5年前に駐車場の片隅でひっそりと咲いているヘビイチゴを初めて見つけた時は、こんな街中でよく生き残っていたなと感心したものだが、なんのことはない、そこら中に生えているのである。街の環境にきちんと適応している。

写真:zassouneko

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