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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

ハナニラは桜とともに/2019.4.15

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ハナニラ(花韮)/ヒガンバナ科/ハナニラ属
アルゼンチン原産の帰化植物 明治時代に観賞用として渡来 多年草 花期は3〜4月 別名は「セイヨウアマナ」

名古屋市東区高岳にオオカンザクラとカンヒザクラの並木道がある。このサクラはソメイヨシノより前に、しかも名古屋で一番最初に開花するので名所になっている。今年(2019年)はいつ開花が始まったかな。3月の中旬だったかな。忘れてしまった。

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ハナニラの向こうに紫色のムスカリが見える。両者は帰化しており同じ時期に咲く。

さて、ハナニラである。春になると見かけるなとは思っていたが、すでに帰化していたのである。オオカンザクラが色づいて来る頃になるとハナニラも開花し、ソメイヨシノがそれに続く。ハナニラはこの2つのサクラと共に咲き、そしてソメイヨシノと合わせるように花を終える。なので、そろそろハナニラの花も終わる。

このハナニラの葉をちぎって嗅ぐと、ニラの匂いがする。形もよく似ている。ニラと間違って食べている者が絶対いると思う。

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薄紫色のハナニラ

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少し青が混じる

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花弁が丸みを帯び青紫色

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半透明のものもいる

色も形も多様であるということは、育てていた園芸種が逸出したのだろう。そこに誰かが園芸種を植えた可能性もある。その場合は帰化とは言えないが、ハナニラは丈夫なので、放っておいても次の年には花を咲かせる。それが繰り返されれば帰化である。

今年の春のハナニラは例年に比べるとやや数が少ないように思う。そしてムスカリはそれ以上に少ない感じがする。例年の半分も咲いていないんじゃないかな。

写真:zassouneko
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