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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

トゲチシャ/東はどっちだ?/2018.6.14

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トゲチシャ(棘萵苣)/キク科/アキノノゲシ属
ヨーロッパ、西アジア原産の帰化種 1〜2年草 花期は7〜9月 草丈は1〜2m 学名はLactuca serriola 英語名prickly lettuce

「トゲチシャ」は1949年に北海道で初めて確認されたという。輸入された牧草にでも紛れ込んでいたのだろう。

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冒頭2枚目の写真の右の方にシルエットになって写っているのが上の写真の草である。2m近くあるがヒョロヒョロで頼りない。花期は7月からなので、これからの成長に期待したいものだ。刈り取られなければの話だが。

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別角度から撮影したもの。さて、この写真に少しおかしなところがあるのですが、お気付きになられたでしょうか。「道路が青い!」。いやいや、そっちじゃなく植物の方です。「葉の形が独特だ」。うーん、惜しい。答えは「横から見ているのに葉全体の形が分かる」なんです。あ、ちょっと分かりにくいですかね。普通、植物の葉のほとんどは地面と水平になります。表側は天(太陽)に、裏側は地を向きます。なので葉を横から見ると平らに見えるはずです。ところが、この写真だと葉を真上から見た時のように全体の姿が見えています。つまり、葉が元から捻れているんです。また、葉の多くが右か左を向いているように見えませんか? この写真は北の方角から撮っているので、葉は東西を指していることになります。すべての葉がそうなっているわけではありませんが、面白いですよね。英語圏では「トゲチシャ」の別名に「コンパスプラント」と付いているようです。植物界の方位磁石ですかね。

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葉裏の葉脈の中心や茎に棘がある。これが大きな特徴だ。棘は見かけほど痛くはない。ずっと触っていられる。「アメリカオニアザミ」の棘の戦闘能力を10とすると「トゲチシャ」は2ぐらいだな(個人の感想です)。

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上の2枚:蕾と根元の部分。大きな植物は撮影が大変である。全体を収めようとすると細部が分からなくなってしまう。

写真:zassouneko


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