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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

ホソエガラシはロンドンロケット/2018.4.4

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ホソエガラシ(細柄芥子)/アブラナ科/キバナハタザオ属またはカキネガラシ属(どちらもSisymbrium)
帰化種

名前を調べるために「アブラナ科」の植物の写真を片っ端から見ていったのだが、それらしいものが見当たらない。進展がないので、学名の「Brassicaceae(アブラナ科)」で英語ページを検索することにした。なかなか見つからないのは最近になって侵入した帰化種である可能性が高いからだ。もしそうならば原産地の情報から探すほうが確実だ。もちろん英語は分からないので写真検索である。葉っぱがギザギザだったので「saw(ノコギリ)」も追加で検索に入れてみた。そうしたら、あら不思議。10秒でそれらしき植物に行き着いた。そこで「London Rocket」という手掛かりを得て、あらためて「ロンドンロケット」で検索して、ようやく日本語のページにたどり着いたのである。

その結果、かなり昔から目撃情報があることが分かった。1990年の中程に東京都中野区で、1999年に東京都港区。そして2000年以降、東京都大田区、千葉などが続く。公的機関だと広島大学の「2013年に確認」という記載があった。
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気になる点もある。報告されているホームページやブログの写真と、私の撮ったものがあまり似ていないような気がするのである。私のものはひょろひょろとして、やたらと枝分かれしている。なんだかまとまりがないのである。では、一般の方の情報ではなく、公的機関にあたる広島大学はどうかというと、残念なことに写真が載っていないのである。これでは「困った」というわけだが、実は困ってはいないのである。

これは仕事ではないのだから結果を出さなくてもいいのである。また、焦って白黒をつける必要もまるで感じていない。いつか分かるだろうと思っている程度である。私が勝手に「ホソエガラシ」と思い込んでいるだけで、実際は別の植物の可能性もあるのだ。それはそれで面白いではないか。

写真:zassouneko

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