今年の冬は一段と寒かった。そのせいだろうか、夫婦して体調をくずしてしまった。夏の暑さにまいってしまうのは分かるのだが、寒さが原因でもそうなるとは。
「アオイスミレ」が開花しはじめた。2週間ほど前には、すでに2〜3輪咲いていたのだが、今日通りかかってみるとこの状態である。去年(2017年)もこうだったなあ。このスミレはスミレ科の中でも格段に早く開花する。この特徴のお陰で見分けがつくから有難い。スミレ科は種を見分けるのが難しいのである。右下の白い花は「ミチタネツケバナ(外来種)」。
公園の片隅で「オオイヌノフグリ(下の写真)」が咲いていた。水色というか薄紫というか、表現しにくい色だが、淡い色彩が春を感じさせる。この花がもっと大きかったら園芸種になっていただろうに。全体に「ネモフィラ(ムラサキ科)」を思わせる雰囲気がある(ネモフィラは5弁だが)。そのせいだろうか、この両者には「瑠璃唐草(るりからくさ)」という別名がある。
「オオイヌノフグリ」はとても小さな花だが、これをもっと小さくしたのが「フラサバソウ(下の写真)」である。それを、さらに小さくしたのが「タチイヌノフグリ」である。指との対比で大きさがお分かりだろう。この3種ともオオバコ科/クワガタソウ属の外来種である。
上の写真は「フラサバソウ」、下は「タチイヌノフグリ」

「タチイヌノフグリ」の花は小さい。2〜3ミリほどしかない。見えるかな。
道路の植込みに白い花を見つけた。「ハコベ」に似ているが、葉に毛が生えているので「オランダミミナグサ(外来種)」だろう。夏の「オランダミミナグサ」は30センチ以上にもなるが、春先のものは小さい。どちらも「ナデシコ科」である。
上の写真は「オランダミミナグサ」、下は「ハコベ(ミドリハコベ)」
こちらは「ホトケノザ」と「ナズナ」(下の写真)。まだ寒さが残っているからだろうか、どこか弱々しい。
3月は冬より春のイメージがあるが、朝晩はまだ冷え込む。春だという実感がなかなか持てないが、花が咲いているのを見ると「やっぱり春なんだ」と妙に納得したりする。雑草に季節を教えてもらっているのである。
写真:zassouneko