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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

雑草も紅葉する/植物とサプリメント

植物が光合成をやめてしまうと紅葉が始まる。人が寝ていてもエネルギーを消費するように、植物も立っているだけでエネルギーを使う。人は食物を摂取することでエネルギーを得ることができるが、植物はどうしているのか。

もうお判りだろうが光合成でエネルギーを得ているのである。植物は光合成を行うことによりエネルギー(糖)を作り、それで体を成長させ維持しているが、陽の光が弱くなると光合成の能力が落ちてしまい消費に追いつかなくなる。光合成をするにもエネルギーがいるのである。だが、充分なエネルギーを得られなくなるということは赤字を垂れ流していると言ってもいい。このままでは倒産(死)してしまう。なので、店じまいをして休眠に入る準備をする。そうなると葉に栄養が行かなくなり、光合成を担っていた葉緑体が活動を停止し壊れていく。壊れる際に木の本体に影響するような酸化物質ができるので、それを抑えるため、抗酸化作用のある物質で対抗する。葉緑体(緑)が薄くなり、抗酸化物質(赤や黄色)が増えるから紅葉するのである。この解説が正確かどうかは自信はないが、紅葉のメカニズムはこのようになっている。

と言うことは、雑草でも紅葉するのである。それをほとんど目にしないのは、体が小さいので店じまいがあっという間に済んでしまうためではないか。なので、紅葉する時間もなく枯れてしまうのだろう。小回りがきくというやつだ。ちょっと適当かな。

エノコログサ

ケイトウ

ヨウシュヤマゴボウ

ヒメツルソバ

冒頭に「抗酸化物質」と書いたが、これは最近よく話題にのぼる「ポリフェノール」や「カロテノイド(カロチノイド)」のことである。この2つは物質の「総称」であって、1つの物質を指しているのではない。

「カロテノイド」にはβ(ベータ)カロテンやらルテイン、アスタキサンチン、「ポリフェノール」にはカテキン、タンニン、イソフラボンなどがある。無論これらは代表的なものであって、もっと多くの種類が存在している。いずれも健康食品の通販番組でおなじみの面々だろう。だが、これらの物質が巷間言われているような効果があるのかについては、はっきりしないところがある。「赤ワインのポリフェノールが心臓病の予防になる」という話も根拠に乏しいと聞く。コマーシャルが流れない日がないほどに盛り上がっているが、それほど顕著な効果があるなら医薬品として発売されているはずである。ところがどれもサプリメントどまりである。

我々が目の色をかえて求めている物質を植物は自給自足しているのである。

写真:zassouneko
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