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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

アキノノゲシ/佇む巨人

アキノノゲシ(秋の野芥子)/キク科/アキノノゲシ属
在来種 1年〜越年草 花期は8〜11月 草丈は0.6〜2m

名前の由来は「秋に咲くノゲシ(野芥子)に似た花」という意味である。で、下の写真が「ノゲシ(野芥子)」である。
「ノゲシ」の仲間に葉の縁の棘が鋭い「オニノゲシ」がいる。これは普通の「ノゲシ」だと思う。春になるとよく見かける雑草である。

「ノゲシ」の花期は4〜7月、草丈は0.5〜1m。「秋の野芥子」に対して「春の野芥子」とも呼ばれる。だが、これを「春の野芥子」と呼んでしまうと「基準になる野芥子」が存在しないことになってしまう。夏に咲く「A」という花があり、それとよく似た別種の花を「春のA」「秋のA」と呼ぶのなら問題はない。この「A」が同種であるのなら「春咲A」「秋咲A」とすればいいわけだが、それならば花期が春〜秋と長いだけの話であって「春咲」などと付ける必要がない。「春の野芥子」は混乱を招く命名である。

最初は「ヒメムカシヨモギ」か「オオアレチノギク」かと思った。私が知っている背が高くなる雑草の中で似ているのがこの2つだからだ。「アキノノゲシ」がこんなに大きくなるとは思いもしなかったのである。「冒頭に草丈は0.6〜2mと書いてあるではないか」と言われそうだが、街中でその大きさまで成長することはないだろうと勝手に思い込んでいたのだ。参考にしたのは、去年に見つけた「アキノノゲシ」である(下の写真)。この花と冒頭のものが同じものだとは‥。
上の写真:去年(2016年)の9月に撮影したもの。草丈は1.2mぐらい。

強引に手元まで持ってきた。こちらの草丈は2m以上ある。体の大きさに比べ花は控え目で、花弁は少し黄色がかった白、中央は黄色だ。上の写真のものと花の感じが違う気がする。これから咲くのか、それとも花は終わってしまったのだろうか。
上部の葉はいわゆる「柳葉」だが下部の葉に特徴があるので、判別しづらい「キク科」であっても見分けるのは容易だろう。ただ、葉も上の写真のものと違うようだ。「アキノノゲシ」で合っているのかな。不安だ。

これほど巨大になる雑草は街中ではなかなか見かけまい。とにかく「デカい」のである。これでも在来種なんだよなあ。なんだか頼もしいぞ。 問題は本当に「アキノノゲシ」なのかどうかである。キク科で間違いないとは思うが。もう少し観察を続けたい。中途半端な記事で申し訳なく思う。

写真:zassouneko
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