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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

タツナミソウ/春の街中で再現される浮世絵のワンシーン

タツナミソウ(立浪草)/シソ科/タツナミソウ属
在来種 多年草 花期は5〜6月 草丈は20〜40㎝

4月の初めに、見慣れない植物を見つけた(下の写真)。去年の春にここで「タツナミソウ」を見つけているので、おそらくそれだと見当をつける。花が咲くのはまだ先のようだ。

上の写真:開花前だと普通の雑草に見える。

2週間ほどして訪ねてみると「タツナミソウ」が満開である(冒頭の写真)。「ホトケノザ」や「ヒメオドリコソウ」と同じく「シソ科」なので全体の感じもそれらと似ている。だが、花を比べると「タツナミソウ」の方が格段に大きく立派だ。浮世絵に見られる、頂点で砕け散る波の再現であると言えるだろう。

上の写真:左のイラストは無料画像サイトから。

「タツナミソウ」はここでしか見たことがなかったが、今年になってもう一ヶ所、それも自宅からそう遠くない場所に生えているのを見つけた。他では見かけないだろうと思っていたが、意外と生えているものである(下の写真)。この花は園芸種として販売もされている。


5月の半ば、すでに「ホトケノザ」や「ヒメオドリコソウ」は見かけなくなっている。同じ「シソ科」である「タツナミソウ」も花の時期を終えたようだ(下の写真)。次に花が咲くのは一年後である。当たり前だ。だが、その時間を長いと感じるか、あっという間だと考えるかは人によって違う。一年という時間は誰にとっても同じなのだが。


写真:zassouneko
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