アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)/キク科/アザミ属
ヨーロッパ原産の帰化植物 1〜2年草 花期は6〜9月 草丈は60〜200㎝
最初にお断わりを。農業従事者などが求めているような駆除方法ではありません。素人の思いつきです。
「アメリカオニアザミ」は1960年頃に北海道で始めて確認された。今では九州を除く全県に広がっている。名前に「アメリカ」と付いているがヨーロッパ原産である。ヨーロッパからアメリカに渡って帰化し、そのアメリカから北海道へ送られた牧草や飼料に紛れて侵入したようである。
さて、ここまでの数行で分かることがある。自然が豊富である北海道でさえ、その当時から牧草や飼料を輸入していたのである。これは今でもそう変わっておらず、農水省も改善を図っている。その結果、牧草は何とかなりそうなのだが飼料の方がどうしても難しいようだ。日本では家畜用の飼料の栽培が盛んではないので輸入に頼らざるを得ないのである。自給率が100%に思える「玉子」でも、餌に輸入飼料を使っていることで自給率は10%以下になってしまうという。エネルギーベースの自給率というやつである。
春先の「アメリカオニアザミ」。そろそろ「ヤル気」モード。
それはさておき「アメリカオニアザミ」の撃退法であるが、実は簡単なのである。ノコギリなどで根元から切って放置しておけばいいのだ。鎌で刈ってもいい。それが花が咲く前なら来年の憂いも軽減されるだろう。作業をする時には棘に刺されないように持ち手の部分が長い道具の方が安心だ。また「アメリカオニアザミ」は「ドクダミ」や「ミント」とは違い、生えている本数は少ないはずだ。それに樹木と違って柔らかいので簡単に切断できる。もしも数千の単位で生えているのならブルドーザーで潰そう。問題となるのは、
仕事の一環としての除草となると、どうしても草刈りと同時に撤去が求められることだ。だが、切ったばかりの「アメリカオニアザミ」はまだまだ危険な存在なのである。などと適当に書き連ねたが、直接の関係者ではないから気楽である。真剣にご覧になっていた方には申し訳ないと思う。あらためてお詫びを申し上げます。
冬の最中の「アメリカオニアザミ」。防御に抜かりはない。
完全に駆除しようと思うなら冬の時期や春先の対処が重要だ。「アメリカオニアザミ」は冬越しするのである。幸いにも小さいうちから「アメリカオニアザミ」の区別は容易につく。小さくても棘があるのだ。見分けるのは簡単である。
自宅の庭に生えてしまった時の対処法の一つと思っていただけると幸いです。こんな厄介な花ですが取り柄もあります。これが生えている所には誰も侵入できないのです。つまり泥棒除けですね。ひょっとして猫除けにも使えるかな。猫に聞いてみないと分かりませんけど。
写真:zassouneko