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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

スミレに悩まされる日々/小さなスミレたち

ホンスミレ(本菫)またはマンジュリカ/スミレ科/スミレ属
在来種 多年草 花期は4〜5月 草丈は7〜15㎝ほど

いよいよ春である。「ソメイヨシノ」もそろそろ満開になる(名古屋の場合)。それはさておき。日本のスミレは60種ほどあるが(多いな)、その代表がこの「ホンスミレ」だろう。一般的に「スミレ」といえばこれを指すのではないか。国道沿いを中心に至る所で目につく。このスミレは特に問題はない。その他のスミレが問題ありなのだ。見分けがつかないので名前が分からないのである。

小さなスミレその①/国道19号沿いの緑地帯に咲いていた。
大きさはこのぐらい。一見小さな「ホンスミレ」のように見えるので、そうなると「ノジスミレ(野路菫)」ではないか(両者は似ているのだ)ということになるが、いろんなサイトの写真を見比べていくうちに、なんだか違うような気がしてくるのだ。一種のゲシュタルト崩壊かな。それとも小さな「ホンスミレ」なのか?

小さなスミレその②/駐車場の端。
小さいという形容詞「コ」「ヒメ」とつく「コスミレ」「ヒメスミレ」と比較してみるが、それらではない。葉の形が似ているのは「アオイスミレ」か「タチツボスミレ」だ。少し離れた場所に「アオイスミレ」の群落(といっても1畳ほどの広さであるが)があるし、「タチツボスミレ」が多く生えている公園もある。そこから種が飛んできた可能性が考えられる。だが、それらと比べると花の色がずいぶんと薄い。しかも「アオイスミレ」の開花時期は2月頃であるし、特徴である匍匐茎も見当たらない。また「タチツボスミレ」にしては小さすぎる気がする。

これが「アオイスミレ」。「スミレ」の中で最も開花時期が早く、2月には咲き始める。クリスマスの頃に花をつけることもある。3月末には花はすっかり落ちてしまう。

「スミレ」が見分けにくいのは個体差が大きいからだろう。花の色も濃淡の差が大きく、濃い紫から白に近い紫まで様々だ。また、花の形も比べにくい。図鑑にあるようなキレイな形をしているものは少なく、実際はめくれ上がったり捻くれている。それに葉の形も成長につれて変化をする。成長しきると形は安定するのだが、今観察している花が成長のどの段階にあるのかが不明なので余計に判断に迷うのである。「スミレ」は難儀な花である。

小さなスミレその③/コンビニの近く
スミレ②を見つけた後にコンビニに向かったのだが、その途中にこれが咲いていた。もうー、君たちは一体誰なんだ。明らかに「スミレ」と分かっているだけに、なんだか気分がすっきりとしないのである。まあ、スミレの種類が多いのは納得できるかな。街中でもこんなに見つかるのだから。

写真:zassouneko
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