花がついていない写真で申し訳ない。以前は自生できない園芸種だと思っていたので撮影しなかったのである。(上の写真は「メキシコマンネングサ」だと思う。下の名前は分からない。「ツルマンネングサ」かな。)
マンネングサ(万年草)/ベンケイソウ科/マンネングサ属
在来種や帰化種など 多年草 花期は春 学名は「Sedum〜(セダム)」で始まる
「マンネングサ」の特徴の一つが「鷹の爪」のような形をした葉である(冒頭の上の写真)。すべての「マンネングサ」がそうではないが、まあ半分ぐらいはこの形である。この「マンネングサ」の葉と似ている植物を見てみよう。
まずは「マツバボタン(松葉牡丹:スベリヒユ科/スベリヒユ属)」である(無料画像サイトより)。帰化植物で花期は6〜9月で1年草なので冬には枯れてしまう。葉はまっすぐで鋭く、太めの松葉という感じだ。「マンネングサ」の葉が持つ柔らかなイメージはない。
こちらが「マツバボタン」と同じ属の「スベリヒユ」(上の写真1枚目)。花期は7〜9月。5弁の黄色の小さな花がつく。イギリスやヨーロッパの一部ではそのままサラダにしたり湯がいて食用にする。食用の園芸種が売られているようだ。湯がくとネバりがでて滑るので「スベリヒユ」というらしい。2枚目の黄色の花の写真は「ハナスベリヒユ(花滑莧:スベリヒユ科/スベリヒユ属)」別名:ポーチュラカ、ヘラバマツバボタン。「スベリヒユ」の園芸種だろう。人はとにかく花を大きくしようとする。そのモチベーションは一体どこから来るのだろうか。なかなか興味深い心理だと考えている。
上の写真は「マツバギク(松葉菊:ハマミズナ科/ラントゥス属)」(無料画像サイトより)。南アフリカ産の帰化植物で花期は5〜7月、多年草。今の時期に枯れずに葉が残っているのは「耐寒マツバギク(麗江/レイコウ)」という種らしい。
「マツバギク(左)」と「メキシコマンネングサ(右)」(2016.12.31撮影)
並べてみると違いが分かる。その中でも葉の「反り方」が逆なのが面白い。葉を弓に例えると「マンネングサ」は弦(ツル)が上にくるが「マツバギク」は下になる。上弦と下弦の月の形である。
写真:zassouneko