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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

ノブドウ/冬に煌めくターコイズとアメジスト

上の写真は2016年の11月中旬、下は12月の下旬に撮影したもの
ノブドウ(野葡萄)/ブドウ科/ノブドウ属
在来種 落葉性木 花期:7〜8月

国道沿いの駐車場のフェンスに鮮やかな色の実をつけている。果実とは思えぬ色合いだ。まるでターコイズ(トルコ石)である。12月になると水色にも微妙に濃淡がついてきている。実の大きさは小指の先ほど。

中には紫色のものもある。こちらはアメジスト(紫水晶)といったところだろうか。

ターコイズカラーになるのは虫に寄生されているからで、そうした実は最終的には白くなるという。冒頭の12月の写真のものも以前と比べて色が薄くなっているような気がする。本来は熟すと上の写真のように濃い赤紫色になるようだ。これが本来のブドウの色であるが、この色になる実は少ない。ざっと見た感じだが、赤紫色の実は全体の1割もない。

甘い実をつけ食用となるのは「ブドウ属」の植物で「ノブドウ属」は食用ではない。だが、毒は無いので食べようと思えば食べられるが水気が少なくほとんど味がない。しかも実の半分は種が占めている。上の写真は赤紫の実の中の「種」である。1つの実に種が3粒入っていた。

写真:zassouneko
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