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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

ソバ/その2/ソバの実を見に行く

シャクチリソバ(赤地利蕎麦)またはシュッコンソバ(宿根蕎麦)/タデ科/ソバ属 
ヒマラヤ周辺原産 多年草 昭和の初期に小石川植物園に薬用として導入、やがて逸出する。1960年頃に帰化を確認 花期は7〜10月 草丈は30〜100㎝

2016年10月上旬に撮影

10月に来た時は白い花が一面に広がっていた。それから2ヶ月余り経ったのだから、もう「ソバの実」が出来ていてもいい頃である。そう考えて足を運んでみたのだが、すでに刈り取られてしまっていた。他の雑草も含めて広い範囲が刈られているから、市が草刈りをしたのだろう(ここは公有地である)。「ソバの実」が見られると思って期待していたのだが残念である。だが、きれいに刈られた地面から、いくつもの新芽が顔をのぞかせている。これは、もしかすると「ソバ」ではないだろうか。

2016年12月上旬撮影

芽を出したばかりの植物は区別がつきにくいものである(成長しても判りづらいが)。この新芽の葉を見ていると「ドクダミ」に雰囲気が似ている。だが、「ドクダミ」の葉はもう少しスマートで色も暗い深緑だ。それならばと「シャクチリソバ、新芽」で検索してみると、よく似ている写真が見つかった。10月の時点では「シャクチリソバ」か「ダッタンソバ」かで迷っていたが、どうやら「シャクチリソバ」のようだ。よく見ると茎の部分が太く、やや不自然に見える。種から発芽したのではなく、刈り取られた部分から再び葉をのばしたようだが、すぐに本格的な冬が来るので花を咲かせることはないだろう。

2016年10月上旬撮影

今年は種を見ることはできなかった。だが、刈り取られる前にすでに種ができていたのなら地面に落ちているだろう。ならば来年になれば再び芽を出す。こうして世代は受け継がれていくのである。

写真:zassouneko
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