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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

アレチヌスビトハギ/「ひっつき虫界」のニューカマー

アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)/マメ科/ヌスビトハギ属
北米原産 1年草 草丈は1m 花期は7〜9月 1940年に大阪で帰化を確認。以来全国へ分布を広げる。

先日「センダングサの仲間」の記事を書いたので、「ひっつき虫」つながりで紹介。名前の由来は在来種の「ヌスビトハギ」に比べて「荒地」でもよく育つからである。その他の情報は以前に記事(2016.5.29)にしました。よろしかったらそちらも参考にしてください。

花の大きさはこの程度。
マメ科だが「ツル」はない。自力で立ち上がっている。
近年、この辺りでは目に見えて勢力を拡大している外来種である。そこかしこで見かけるようになった。「秋は実りの季節」というが「秋はひっつき虫の季節」でもある。 その中でも「アレチヌスビトハギ」は数の多さでは群を抜いている。 勢力をのばしている要因は自らが持つ「ひっつき虫」の力に負うところが大きい。

小さな莢に豆が3〜5粒ほどつく。他の「ヌスビトハギ」の仲間のほとんどは2粒しかつかない。

豆ができると地面近くまで茎が傾いてくることもあり、そんなのに触れるとこうなる。種は薄くて平らなので掴みにくい。また全面でマジックテープのようにくっつくので厄介である。種に気付かずに自宅まで持ち帰る人もいるだろう。この種を全部取り去るのに5分以上かかった。

写真:zassouneko
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