忍者ブログ

雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ルコウソウ/夏のクリスマスツリー

ルコウソウ(縷紅草)/ヒルガオ科/サツマイモ属
熱帯アメリカ原産の帰化植物 つる性の1年草 花期は8〜10月 別名は「ホソバルコウソウ」

「縷(る)」は「細々と連なる糸筋」「細い糸」「細く、途切れずに続くさま。こまごまとしたさま」「ぼろ」の意味がある。「一縷の望み」は「ごくわずかな望み」の意味だ。植物の「葉」が細い糸のように見え、花の色が赤いので「縷紅草」と名付けたのだろう。日本オリジナルの名前である。日本には寛永年間(1624〜1644)に観賞用として渡来したという。その時は「カンボジアアサガオ」と呼ばれていたそうだ。「アサガオ」も「ルコウソウ」も「ヒルガオ科/サツマイモ属」である。

花の直径は2㎝ほどで五角形をしているので、あまり「アサガオ」っぽくない。そういえば「マメアサガオ(2015.10.11記事)」もこんな感じだったなあ。花が小さくなると星形になるのかな。「アサガオ」は薬草としても利用されているが、この「ルコウソウ」も外耳の病や痔ろう、解熱に効くとされている。やはり同属の植物だけある。

別名に「ホソバルコウソウ」とあるのは「マルバルコウソウ」(上の写真)がいるからである。こちらは江戸末期に日本に渡来している。花が閉じているのは夕方だからだろう。

四畳半の部屋ぐらいの面積に広がっている。本来はつる性なので上へのびていきたところだろうが、空き地の真ん中では如何ともしがたい。突然だがクリスマスのイメージカラーは濃い緑、鮮やかな赤、雪を思わせる白、あとはゴールドもそうかな。緑のヒイラギのリースに赤いリボンを巻き、ゴールドの星を飾ればクリスマスのアイコンの出来上がりだ。この花の細長い葉はモミの木のそれとイメージが重なり、そこに赤い星(花)がアクセントをつける。これで夏のクリスマスツリーの出来上がりだ。いやいや、ここは雪のイメージの白色も欲しいところだ。でも大丈夫。白い花の「ルコウソウ」もあるのだ。これで完璧だろう。「白い花」の「縷草」って矛盾しているけどね。

写真:zassouneko
PR