ルコウソウ(縷紅草)/ヒルガオ科/サツマイモ属
熱帯アメリカ原産の帰化植物 つる性の1年草 花期は8〜10月 別名は「ホソバルコウソウ」
「縷(る)」は「細々と連なる糸筋」「細い糸」「細く、途切れずに続くさま。こまごまとしたさま」「ぼろ」の意味がある。「一縷の望み」は「ごくわずかな望み」の意味だ。植物の「葉」が細い糸のように見え、花の色が赤いので「縷紅草」と名付けたのだろう。日本オリジナルの名前である。日本には寛永年間(1624〜1644)に観賞用として渡来したという。その時は「カンボジアアサガオ」と呼ばれていたそうだ。「アサガオ」も「ルコウソウ」も「ヒルガオ科/サツマイモ属」である。
花の直径は2㎝ほどで五角形をしているので、あまり「アサガオ」っぽくない。そういえば「マメアサガオ(2015.10.11記事)」もこんな感じだったなあ。花が小さくなると星形になるのかな。「アサガオ」は薬草としても利用されているが、この「ルコウソウ」も外耳の病や痔ろう、解熱に効くとされている。やはり同属の植物だけある。
別名に「ホソバルコウソウ」とあるのは「マルバルコウソウ」(上の写真)がいるからである。こちらは江戸末期に日本に渡来している。花が閉じているのは夕方だからだろう。
四畳半の部屋ぐらいの面積に広がっている。本来はつる性なので上へのびていきたところだろうが、空き地の真ん中では如何ともしがたい。突然だがクリスマスのイメージカラーは濃い緑、鮮やかな赤、雪を思わせる白、あとはゴールドもそうかな。緑のヒイラギのリースに赤いリボンを巻き、ゴールドの星を飾ればクリスマスのアイコンの出来上がりだ。この花の細長い葉はモミの木のそれとイメージが重なり、そこに赤い星(花)がアクセントをつける。これで夏のクリスマスツリーの出来上がりだ。いやいや、ここは雪のイメージの白色も欲しいところだ。でも大丈夫。白い花の「ルコウソウ」もあるのだ。これで完璧だろう。「白い花」の「縷紅草」って矛盾しているけどね。
写真:zassouneko