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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

ミントの逆襲/その2/種類がどんどん増える

ミント/シソ科/ミント属
ヨーロッパ・アジア原産の帰化種 多年草 花期は8〜10月

午後のテラスで飲む「ミントティー」がオシャレかどうかは私には理解できない。漢方薬を煎じて飲むのと何ら変わりはないように思えるからだ。現在、オシャレな「ミント」は100種以上あるが、ますます増える傾向にある。「シソ科」は容易に交配する性質があるという。

上の2枚の写真が「ペパーミント」(葉が細く、尖っている)、一番下は「アップルミント」(葉が丸い)のような気がする。「アップルミント」の花はまだ咲いていない。花が咲くまでに刈られずに残っているといいのだが。

数は多いが、代表的な「ミント」は以下のものだ。日本の「ハッカ」は除いてある。漢字で書いてあるのは和名である。なお、それぞれの「ミント」を調べようとしても、「〜ミント」で検索すると、オシャレなサイトしかヒットしないので、植物自体の情報を探そうとするならば、和名で検索した方が手っ取り早い。「オシャレ」が検索の邪魔をするのである。

「スペアミント(ミント属)」=オランダハッカ(和蘭陀薄荷)=グリーンミント。なお「スペア」とは「西洋の槍(スピアー)」のことで、花の形が槍に似ているからである。

「ペパーミント(ミント属)」=コショウハッカ(胡椒薄荷)=セイヨウハッカ(西洋薄荷)。スペアミントとウォーターミントを交配したもの。なぜ「胡椒(コショウ)」とついているかという理由、つまり「味」か「香り」のどちらを指しているのかは、はっきりとは分からなかった。私は「香り」由来だと考えている。なぜなら「メントール」以外の香り(物質)が、それぞれの「ミント」の個性になるのだから。また、ウォーターミントは「沼薄荷(水薄荷)」と呼ばれ、名前通りに水辺に生える。私の住んでいる周辺に水辺は無いので、出会うことはないだろう。

「クールミント」=ヨウシュハッカ(洋種薄荷)=コーンハッカ。どうもクールミントは正式な名称というわけではないようだ。そして、あるサイト(三河の野草)では、放棄された水田に咲いていたと記載してある。なるほど、見た目は「ウォーターミント」にそっくりであるが、学名が違うので別種である。ここで気になるのは、「洋種」と「西洋(上記参照)」は言葉の意味に何か違いがあるのだろうかということである。同じじゃないの?

「アップルミント」=マルバハッカ(丸葉薄荷)

「アメリカハッカ(亜墨利加薄荷)」=オランダハッカ(スペアミント)とヨウシュミント(クールミント)の交配種。

次のものは「ミント」とつかないが、同じ「シソ科」で、ほぼ「ミント」である。

「オレガノ(ハナハッカ属)」=ハナハッカ(花薄荷)

「バジル(メボウキ属)」=バジリコ。まあ、これはほとんどシソであるが、正確にはシソ(紫蘇)とは違うので、バジリコスパゲティに「紫蘇」を使うのは反則である。また「バジル」に見た目が似ているものに「ルッコラ」があるが、こちらは「アブラナ科」である。「ルッコラ」はムシャムシャと食べることができる。

「レモンバーム(コウスイハッカ属)」=コウスイハッカ(香水薄荷)、セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)。

英語名と和名を並行して書くと、かえって混乱してしまう。キリがないのでここら辺でやめます。

zassouneko
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