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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

ヒナギキョウ/小さな小さな日本の桔梗

ヒナギキョウ(雛桔梗)/キキョウ科/ヒナギキョウ属
在来種 多年草 花期は4〜9月 草丈は20〜40cm

この草を初めて見たのは秋も終わろうかという時期で、そのまま12月に入っても1〜2輪は咲いていた。花が小さく、葉もほとんど目立たないし、ひょろひょろとしてねじ曲がって生えている。在来種の植物とは思えないので、てっきり秋に咲く外来種だろうと思っていた。そこで季節を秋〜冬に限定して、いろいろと検索してみたのだが見つからない。しばらくして春になると、群れを成して盛んに咲いているところに出くわした。何だ、もともと春の花だったのか。12月にも咲いているとは、気まぐれにもほどがある。

「雛」と名付けられたのも納得できる。本来の「桔梗」と比べれば花が極端に小さい。それこそ産まれたての雛と親鳥ほどの大きさの差がある。小さくて可愛らしい植物に「姫(ヒメ)〜」と付くことはよくあるが、これほど小さな花だと「雛」とするのが正しいように思う。

実はまだ少し疑っているのだ。こんな街中に在来種が大量に咲いているということを素直に受け入れられないのである。なぜなら他の場所ではまったくと言っていいほど見かけないのだ。それに、検索したサイトに載っている写真の「ヒナギキョウ」は、もっと真っ直ぐに伸びているように見える。本当に「ヒナギキョウ」で合ってるのかな?

外来種の「ヒナキキョウソウ(雛桔梗草)」「キキョウソウ(桔梗草)」は別項でとりあげているので、そちらを参考にしていただきたい。

写真:zassouneko
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