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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

ヘビイチゴ/食べてみた

ヘビイチゴ(蛇苺)/バラ科/キジムシロ属
日本の在来種 多年草 花期は4月 5〜6月に実をつける 
「ヘビイチゴ」を見つけてから3週間近く経った。今日は「昭和の日」で休日でもあることだし、久しぶりに「ヘビイチゴ」を見に行った。するとまだ刈られずに残っており、しかも実がついているではないか。取り敢えず一番大きな実を選んで持ち帰ることにした。この実が熟しているといいのだが。イチゴは非クリマクテリック型果実(追熟しない)なので、一度摘んでしまうと、それ以上熟さないのだ。それに対してリンゴやバナナは代表的なクリマクテリック型果実である。この果実は家に帰ってから食器用洗剤を少し溶かした水に入れてよく洗った。ところで「クリマクテリック」というと、女の子がコンパクトに向かって唱える呪文のようにも聞こえる。年寄りにしか分からない話だったようだ。

実の表と裏。実の直径は1cm。表面は一面に丸い突起がある。多分これが果実だろう。実に見える部分は苺と同じく「花托」と思われる。

切ってみた。苺に見えなくもない。こうしてみると赤い粒々が花托についた実であることがよく分かる。普通の苺の場合は、花托に埋まるように実がついている。

食べてみた。味を正確に表現したいので五味(甘味、苦味、酸味、塩味、旨味)で解説すると、甘味はなし、苦味なし、酸味なし、塩味なし、旨味もなし、つまり味はほとんどない。風邪をひいて鼻がつまっている時に食べているような感じがする。植物の青臭さをうっすらと感じるが、口から吐き出すほどでもない。これなら「ノブドウ(野葡萄)」の方が「ヘビイチゴ」よりはるかに不味い。味は如何ともしがたいが歯応えが面白い。あえて例えるならプチプチといったところか。このプチプチの正体は「ヘビイチゴ」の表面の小さな実の中にある種だと思われる。苺の表面についているのも小さな実であって、種はその中にある。「ヘビイチゴ」のプチプチも、多分それと同じものだと思う。

話はそれるが、五味に辛味は含まれない。辛味は刺激であって痛覚に作用しているので味覚に含まれない。五味に関して調べてみると、日本人を除く民族の多くは五味に辛味(刺激)を含めているようだ。それが最近では外国人も「旨味」に気づいてしまったようで、そのおかげで寿司や刺身やラーメン、またお好み焼きやタコ焼きなども注目されるようになってしまった。お好み焼きはいいとして、寿司と刺身は諦めてもらえないかな。落ち着いて考えてみてくれ、生魚だぞ、生魚。猫が食うものである。目を覚ましてほしい。資源が枯渇してしまうではないか。牛肉を食べていなさい。あっ、いかん。和牛は除いてくれ。えーと、そうだ、鶏だ。フライドチキンがあるじゃないか。たまに食べると美味しいぞ。

結論:「ヘビイチゴ」は極端な空腹と非常時の水分補給の役に立つ。

写真が:zassouneko
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