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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

マメカミツレ/カンガルーの国からやって来ました

マメカミツレ(豆加密列)/キク科/マメカミツレ属
オーストラリア、ニュージーランド原産の帰化植物 1年または越年草 花期は通年

1940年頃に帰化を確認。「マメ」が付かない「カミツレ」とはハーブの「カモミール」のことであるが、オランダ語だと「kamille(カミーレ)」となる。「カモミール」は日本へは1818年にオランダ経由で入ってきたので、当然「カミーレ」という名前で呼ばれるようになる。当時は「ー(長音符)」を書き言葉に使用しなかったので、「カミーレ」を文字にすると「かみつれ」となる。「つ」が大きいのは、その当時は小さな「っ(促音)」を大きく「つ」と書いていたからで、おそらく発音は「かみっれ」だったと思う(←この辺は適当。資料が見つからないので)。当時の「河童」のふりがなは「かつぱ」で、「殺生石」は「せつしやうせき」であるが、当然、発音は「かっぱ」「せっしょうせき」である。また「kamille」は「カミルレ」と発音するという説もある。そうなると「カミーレ→かみつれ」か「カミルレ→かみつれ」なのかはよく分からない。昔は話し言葉に比べて書き言葉(文字)がずいぶんと窮屈な印象を受ける。

話し言葉と書き言葉(文章)を近づける、いわゆる言文一致の方向に進むのは昭和に入ってからのことである。言葉は自分の意見や気持ちや感情を伝える手段であるから、時代によって新たに生み出されたり、変化、発展したりする。「wwww」「(笑)」「orz」などは言葉にならない書き言葉であろう。
などと「マメカミツレ」にあまり関係のない話題が多いのは、この草自体の情報がほとんどないのである。つまりネタがないのである(汗)。本題に戻ろう。この植物は観賞用として輸入されたとは考えづらいので、おそらくは家畜の飼料や貨物に紛れ込んでやって来たものと考えられる。最近の外来種は、ほとんどがこのパターンだな。侵入されすぎだろう。こういった自然環境のグローバル化は害でしかないのだ。それは地域の持つ多様性(ダイバシティ)を壊して、平均化した味気ない環境を作り出す。
上の写真は「カモミール」であるが、代表的なものは「ローマンカモミール」と「ジャーマンカモミール」とに区別されるようだ。写真の花がどちらかなのかは分からない。一般に日本で「カモミール」というと「ジャーマンカモミール」のことを指し、英語の「カモミール」は「ローマンカモミール」のことをいう。ややっこしいぞ。もっと続けると「カモミール」はヨーロッパでは紀元前から知られており、いわゆる信頼できる民間薬であると書いてあるから、効能と安全性は担保されていると言える。つまり安心して使えるということだが、どっちの「カモミール」の話なんだろうか。この場合は両者のことを言っているのだろうか。ちょっと混乱する。「カモミール」は今の日本では栽培されていないが、昔に栽培していたものが帰化しているという。だが、変な匂いの「カミツレモドキ」と匂いのない「イヌカミツレ」というのも帰化しているという。「カミツレモドキ」を牛が食べてしまうと、牛乳に変な匂いがついてしまうというから厄介だ。どんな匂いなんだろうか。すごく気になる。参考にしたサイトには「変な匂い」としか記載がないので、どんな匂いなのかはわからない。どちらにしろこの3者はよく似ているが、匂いを嗅げば判別できそうである。
「カモミール」と葉の雰囲気は似ている。

この「マメカミツレ」には「カモミール」が持つハーブのような香りはない。また「マメ」と名前についているだけあってとても小さい。広大なオーストラリアに比べると(比べる必要はないが)、想像以上に小さなキクである。小ささを強調したいあまりに、おかしな文章になってしまった。

写真:zassouneko
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