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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

ノブドウ/その2/観察日記〜食べてみた

ノブドウ(野葡萄)/ブドウ科/ノブドウ属
在来種 落葉性木 花期:7〜8月

近所にある広い国道(19号)に沿って歩道が長く延びている。その歩道脇の緑地帯に生えている「ノブドウ(2015.11.6記事参照)」の観察日記である。花の時期(7〜8月)はとっくに過ぎているというのに、すくすくと成長している。それほど今年(2015年)の秋は暖かいということだろう。植物は素直に自然に従っているだけである。

上の2枚は10月の中旬に撮影したもの。花も残っているし実も少しふくらんでいる。「ブドウ属」と「ノブドウ属」の違いは、実が甘いか甘くないかで区別できるので、食べて判断するのが一番確実な方法だ。「ブドウ属」の実は甘いのである。残念ながら、この植物は「ノブドウ」だと見当をつけているので味に期待はしていない。それでも食べるのは、本当に「ノブドウ」であることを確認するためである。
この写真は11月の中旬に撮影したもの。だいぶ色づいてきた。もう少しで味見ができそうだ。

1週間後の同じ位置での写真である。実の色がトルコ石のような鮮やかなブルーに変わっている。「青い実」があることは、写真などから知識はあったが、それは熟す前の段階のことだと思っていた。ところが、これが熟した状態のようである。虫が寄生することもあるといわれるが、その場合には実が白くなるという。毒があるとは書いていないので食べてみよう。直径は1cm程で、感触は硬めのゴムボールといったところ。甘みは無く、思わず吐き出すほどの刺激もない。味は草っぽいが、野菜だと思えば我慢はできる。食感は歯応えのないリンゴのようである。これらをまとめると「もう一度食べてみたい」という魅力が見当たらないということである。やっぱり「ノブドウ」だったか。
写真:zassouneko
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