忍者ブログ

雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

コスズメガヤの判別法はちょっと変

コスズメガヤ(小雀茅)/イネ科/スズメガヤ属
在来種 15〜30cm 花期は7〜10月 漢名:小画眉草
在来種となっているがユーラシア原産で、稲と一緒にやって来たという。縄文後期から弥生時代にかけてのことだろう。日本に定住してから2千年以上たって、日本の風土にとけ込んでいるので在来種である。こういった植物を史前帰化植物という。
さてさて、またもや種の特定が難しい雑草の登場である。名前の由来は「スズメガヤ」よりも「小さなスズメガヤ」だということだ。ぱっと見は、よく成長した「スズメノカタビラ」といったところである。「スズメノカタビラ」と違うところというと、茎が高く伸びるというところだろう。この両者とも小穂(いわゆる実のなる部分)が小さくて、少し離れた場所から見ると、白っぽくぼんやりと霞がかかっているように思える。霞の位置が「スズメノカタビラ」は地表すぐ上にあり、「コスズメガヤ」はそれよりも少し高い位置になるイメージだ。

「コスズメガヤ」に全体の形が似ている雑草は他にもある。「ニワホコリ(庭埃)/カゼグサ属」と「カゼグサ(風草)/カゼグサ属」である。シルエットで見ると区別がつかない。だが見分ける方法がある。「ニワホコリ」も「カゼグサ(なんかカッコイイ名前だな)」も小穂が紫っぽい色になるのだ。「コスズメガヤ」は成熟しても白っぽく薄い緑色である。

上記の判別法より、違いがはっきりと分かる見分け方をあるHPで発見した。それは小穂の部分の匂いを嗅いでみることだ。カメムシのような匂いがすると書いてあった。カメムシの臭さは表現しがたい。排泄物や腐敗臭とも違う何とも表現しがたい化学薬品のような臭いがする。まあ意欲と機会があったら試してみよう。「スズメガヤ」の方が「コスズメガヤ」より匂いが強いらしいので、「コスズメガヤ」を最初に試す方が気が楽だ。
「コスズメガヤ」の「カヤ(ガヤ)」は「茅」と書き、「萱」ではないのでご注意を。その辺は「チガヤ」の項を参考にしていただきたい。
ちょっと霞がかかったような…
一面に広がる「コスズメガヤ」(スズメガヤかもしれません)
追記&訂正:(2015.12.13写真)文章を追記し、写真も追加しました。
写真&イラスト:zassouneko
イラストを追加しました。(2016.1.9)
PR