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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

タンポポ畑でつかまえて

おいおいタンポポ畑なんか聞いたこともないぞ、と言われるかもしれません。実は私も知りません。ですが「タンポポ畑」が何処かに在るはずです。

「タンポポ」は意外と有用です。葉を食用として利用する他に「蒲公英(ほこうえい)」という名の漢方薬で知られています。20世紀のはじめに「セイヨウタンポポ」の帰化が北海道で最初に確認されたのは、北海道で栽培をしていたのが要因の一つです。

またタンポポは「タンポポコーヒー」としての利用が知られています。本来のコーヒーが健康の維持に役立っているという報告はたくさんあります。いわく「隠れた脳出血を予防」「脳卒中リスクを軽減」「パーキンソン病の発症を抑える可能性」「血栓を溶かす」「脂肪肝の予防」「脳卒中のリスク低減」「シミを防ぐ」「糖尿病になりにくい」など、ここまでくると逆に疑ってしまいます。ただ単に食生活が多彩で精力的に活動している人を対象にしたデータのような気もします。それはともかく、これらの効能はクロロゲン酸というポリフェノールの一種の働きだと言われています。ポリフェノールは抗酸化物質の1つで赤ワインに含まれていることでも有名です。コーヒーとは違う種類のポリフェノールです。またコーヒーが敬遠される理由の一つにカフェインが含まれていることがあげられます。

「タンポポコーヒー」は、ただの代用品のような印象を受けますが、内容は立派なものです。本来のコーヒーが持っているクロロゲン酸を含んでおり、しかもカフェインは含まれていません。また味や風味が似ているという話です。検索してみると女性や妊婦の方が関心を持っており、専門店もあるようです。タンポポはもともと漢方薬としての歴史を持っており、婦人病の治療に効果があるとされています。女性の利用が多いのもうなずけます。

漢方薬とコーヒーの需要がありますので、どこかに「タンポポ畑」は在るはずです。それが日本のタンポポであれば嬉しい話題ですが、残念ながら「セイヨウタンポポ」でも薬効に違いはないようです。しかも繁殖力が強く成長も早いといいますので、日本産の付け入る隙は見当たりません。
写真:zassouneko
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