忍者ブログ

雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

ハコベに似ている植物の見分け方/イラスト付き

ナデシコ科に属する「ハコベ」によく似た植物の見分け方です。「属」の下に写真とイラスト、その下に説明を載せました。写真がうまく撮れていないので見にくいとは思いますが、私の持っているデジカメではなかなかうまく撮影できません。その点は申し訳なく思っていなす。また素人ですので間違っている可能性があります。詳しくは専門書をご参照ください。
基本的なこと:共通した特徴としては花の色は白、葉は対生(向かいあってつく)です。

①ハコベ属
「ハコベ属」の花弁は5枚ですが深い切れ込みが入っているので10枚に見えます。また、花びら同士がよく重なったりしていますので6〜8枚と見間違うこともあります。花と萼(がく)の長さはだいたい同じぐらいです。「ハコベ」というのは、「ソメイヨシノ」を「サクラ」と呼ぶようないわば総称です。「ハコベ」の種類としては全身が緑色の「ミドリハコベ」、茎の色が赤紫になる「コハコベ」、「コハコベ」を大きくしたようなものが「ウシハコベ」、逆に小さく細くしたものが「ノミノフスマ」です。
①と②が「コハコベ」、③は「ミドリハコベ」です。④は「ウシハコベ」だと思いますが自信はありません。「コハコベ」と「ウシハコベ」の違いは花柱(かちゅう)の数の違いです。「コハコベ」は3本、「ウシハコベ」は5本ということです。花柱は何かというと、雌しべからなんか出ているみたいです。興味がおありならお調べいただきたい。「ノミノフスマ」はまだ見つけていないので写真はありません。なお「ハコベ」については別項もありますので、よろしかったらご参照ください。
結論:花に大きな切れ込みがあれば、それはハコベの仲間です。

②ミミナグサ属
花の切れ込みが浅いので花弁は5枚だと分かりますが、逆に切れ込みが見えない場合もあります。「オランダミミナグサ」は直立し、上の写真のように頂点にある花はひしめき合うようにつきます。また全体に毛深いのが特徴で、色も緑色ではなく下の写真のように黄緑色をしています。日本の在来種の「ミミナグサ」の萼は花より長くなります。
結論:花に小さな切れ込みがあるのは「ミミナグサ」のなかまです。
③ノミノツヅリ属
「ノミノツヅリ」の花には切れ込みがありません。また萼は花より長くなります。「ハコベ」と比べると花も葉も小さくほっそりとした印象の草です。「ネバリノミノツヅリ」という帰化種もあるようです。

④ツメクサ属
「ツメクサ」も花に切れ込みがありません。萼は丸みを帯びて花よりも大きくなります。「ツメクサ」は「爪草」と書きますが、この「爪」とは「鳥の爪」のことです。その名の通りに葉が松葉のように細く、地面にへばりつくように成長します。ここまでに紹介した草の中で一番小さな草です。春になると一番多く見かける草ではないでしょうか。けれども小さ過ぎて目に入らないかもしれません。立ち止まってしゃがんでみてください。

写真&イラスト:zassouneko
PR