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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

スズメノエンドウとカスマグサ/見分け方

・スズメノエンドウ(雀の豌豆)/マメ科/ソラマメ属
・カスマグサ(かす間草)/マメ科/ソラマメ属
共に日本の在来種で2年草 花期は4〜6月

「カスマグサ」は「カラスノエンドウ」と「スズメノエンドウ」の中間の大きさであるところから、カラスとスズメの間、「カス間」=「カスマグサ」と呼ばれる。という説明がよく載っていますが、私が見つけたのは「スズメノエンドウ」より明らかに小さなものです。たまたま小さな個体にあたっただけなのかもしれません。
左:スズメノエンドウ、右:カスマグサ
まず花の色が違います。「スズメノエンドウ」は白(実際はごく淡い薄紫)ですが、「カスマグサ」はピンクっぽくに見えます。「カスマグサ」の拡大写真を見ると花びらに薄い赤紫色のラインが何本かあり、それが遠目にはピンク色に見えるようです。花のつき方は両者とも同じで、茎から伸びた「花柄」の先にうなだれるような形でついています(矢印部分)。次に異なる点は小葉の数です。「スズメノエンドウ」は12〜16枚で1組ですが、「カスマグサ」は8〜12枚です。
左:スズメノエンドウ、右:カスマグサ
ツルの先端が違います。「スズメノエンドウ」は数本に分岐しますが、「カスマグサ」は1本のままです。花の色とツルを見るだけでも両者の区別はつきそうです。

成熟した莢(さや)の色が違います。「スズメノエンドウ」は黒くなりますが、「カスマグサ」は茶色です。写真はありません。まだ実が熟していませんので、それを撮影できたらアップしたいと思います。それまでに刈り取られないことを願っています。両者の違いはまだあるようですが、わかりやすい点を挙げてみました。では最後に「カラスノエンドウ」を載せます。花は小葉の脇から直接生えており、ツルは何本かに分岐しています。

写真:zassouneko
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