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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

コハコベ/その2/意外と謎めいた秘密を持っている

コハコベ(小蘩蔞)/ナデシコ科/ハコベ属
外来種の越年草 花期は2〜月

春の七草で知られる「ハコベ」ですが、その割には知らないことが多すぎる存在でした。この花を「コハコベ」としたのは茎が薄紫になることからで、茎が緑のままだと「ハコベ」または「ミドリハコベ」ということにしました。申し訳ないですね、なんだか適当な感じで。私の理解度の問題もありますが、なかなか明確な記述を見つけられなかったものですから。

ただ「ハコベ」と「コハコベ」の区別もよく分からない状態です。
・「ハコベ」=在来種説。「別名はコハコベ、ハコベラ等(跡見学園女子大学Hp/跡見群芳譜)」。つまり「ハコベ」は「コハコベ」と同じであるということです。
・「コハコベ」=在来種(史前帰化植物とも)&帰化種混合説。「また大正時代に渡来したともいう。(「岡山理科大学HP」)。」大正時代に渡来したと書いておきながら、「春の七草」は「コハコベ」だと書いてありますが‥。
・「コハコベ」=帰化種説。「明治以降に日本に帰化したと〜(略)(「三河の野草」Hp)」
こうなると、どれが正しいのか分からない状態です。

「ハコベ」「コハコベ」は世界のどこにでも生息しているようで、いってみれば世界共通の雑草です。あまりに普通すぎて、今ここにあるのが外来種か在来種かも分からない状態になっているような気がします。

冒頭の写真は東区泉2丁目にある「七小公園」に生えていたものです。たくさん咲いていました。ただ、私のように老眼だと歩きながら見つけるのは難しいのです。立ち止まってしゃがまないと見つけるのが困難です。下の写真は「平田町」の交差点の南西の緑地帯で見つけたものです。「コハコベ」の花の左下の雑草は、おそらく「ヤエムグラ」だと思われます。この草についても調べないと。なんだか春になって忙しくなってきたなあ。
追加と訂正:「ハコベ」は「コハコベ」のことを指していると言ってもいいでしょう。これは「サクラ」=「ソメイヨシノ」という使い方と同じ意味です。詳しくは「ハコベの見分け方(2016.2.28記事)をご覧ください(2016.3.10)。

写真:zassouneko
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