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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

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コミカンソウの仲間たち

コミカンソウ(小蜜柑草)/トウダイグサ科/コミカンソウ属
在来種 1年草 花期は8〜10月 草丈は5〜20㎝ 史前帰化植物といわれており、東アジアや東南アジアにも分布

鮮やかな緑と対照的な白い茎とオレンジ色の果実。なかなか可愛らしい雑草だと思う。もう少し草丈が低ければ、室内での観賞用としての需要があるんじゃないのかな。

名前の由来は「ミカン」に似た果実をつけることから。夏も深まったお盆の頃になると、そこかしこで目につくようになる。さて、今回は仲間たちを紹介しよう。

●ヒメコミカンソウ(姫小蜜柑草)/写真はありません。
これも在来種で1年草。草丈は10〜30㎝。これも史前帰化植物だが東南アジアにはおらず、ロシアに分布しているようだ。涼しい所が好きなのかな。ネットの写真を見る限りでは「コミカンソウ」との違いがほとんど分からない。だが違いはあるようだ。「コミカンソウ」の果実(?)は枝に直接付いており、そして表面は凸凹としている。それに対し「ヒメミカンソウ」の果実には短い「柄」があり、その表面は滑らかだ。また「コミカンソウ」の茎は赤くなると書いてあったが、「ヒメコミカンソウ」の写真の中にも薄い赤茶に色付いたものを見かけたので、そこで区別をつけるのは難しそうだ。うーん、こう見ると細かな違いだな。判別できるかな。上の写真は「コミカンソウ」で合っているのかな?不安だ。

●ナガエコミカンソウ(長柄小蜜柑草)(上の写真)
帰化植物。1年草。草丈は50〜100㎝。1990年代に関東以西の都市部を中心にして広がったようだ。最初はブラジル原産だと思われて「ブラジルコミカンソウ」と名付けられたが、後になってインド洋の南西にあるマスカリン諸島が原産地だと訂正された。そのまま「マスカリンコミカンソウ」になるかと思ったが、なぜだが「ナガエコミカンソウ」になった。まあ、この名前なら、また原産地の訂正があっても対処はできるわなあ。

「ナガエコミカンソウ」の葉の裏側には果実はついていない。

「ナガエコミカンソウ」を見分けるのは簡単である。他の「コミカンソウ」の仲間の果実は葉の下にあるが、これは葉の上に長い柄を持った実をつける。一目瞭然である。日本では冬を越せないので1年草となっているが、環境に恵まれると下の写真のようになる。草丈は1mを軽く超えている。もう木である。

写真:zassouneko
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