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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

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ホソバアカザ(暫定)/正体は不明である

ホソバアカザ(細葉藜)/ヒユ科/アカザ属
在来種 東アジアに分布 1年草 花期は9〜11月 草丈は20〜60㎝

もう何だか分からないので、無責任だが暫定的に「ホソバアカザ」の巨大化したものとした。やや適当である。「ホソバアカザ」と断定できない理由がいくつもあるのだ。まず花期と草丈が違う。最初に見つけたのは7月の上旬で、すでに2m近くになっていたから花期も草丈も該当しない。大きさが違い過ぎるし、咲く時期が2ヶ月も早い。また「ホソバアカザは直立してよく分岐する」と書いてあるが、写真のものは分岐はしているが直立はしていない。違うところだらけなのに、なぜ「ホソバアカザ」としたのかと疑問に思われるだろうが、こちらにも言い分がある。

まず、実の部分が「アカザ」そっくりである(上の写真)。以前「コアカザ(2016.9.6記事)」を紹介したがそれと瓜二つである。雑草として紹介される「アカザ」の草丈はせいぜい1mほどだが、生育環境に恵まれたり園芸種のように大事に育てられると3m近くにまで成長することがある。それに茎の部分に赤い筋が入っているところも「アカザ」を思わせる(上の写真)。また、「アカザ」の茎は杖として使用できるほど硬く丈夫だが、写真の植物の茎もそうである。

9月に入った頃、再び訪ねてみた。どうやら一度草刈りをしたようで、空き地全体が以前に比べすっきりとしている。この「ホソバアカザ」は道路ぎわに生えていたせいか、倒されただけで済んだようだ。写真の中央、左から右に太い茎が見える。直径は2㎝ほどで曲げようとしてもビクともしないほど硬い。

「ホソバアカザ」としたのは2ヶ月たっても実が緑色のままであるし、また葉が細いところからである。残念ながら「ホソバアカザが巨大化する」とは、どのサイトを閲覧しても記載はない。そこが気がかりである。それとも、これは「草」ではなく「木」なのだろうか。

写真:zassouneko
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