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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

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夏の地を這う雑草たち/スベリヒユ、コニシキソウ、クルマバザクロソウ

8月になると、それまでの夏の日差しをたっぷりと溜め込んだコンクリートやアスファルトが夜になっても熱を放出するので蒸し暑いったらありゃしない。夜でさえこうなのだから昼間の道路の表面は地獄のような暑さになる。ところが、こんな過酷な季節にもかかわらず、そんな場所から芽を出す雑草たちがいる。そして目玉焼きでも出来そうな地表付近を這うように成長するのである。
※個々の雑草の情報は別記事にあります。タグを参考にしてください。

まずは「スベリヒユ(滑り莧)/スベリヒユ科/スベリヒユ属」。在来種
上の写真:茎が立ち上がっているものも見かける。
上の写真:こちらは園芸種の「スベリヒユ」

次は「クルマバザクロソウ(車葉柘榴草)/ザクロソウ科/ザクロソウ属」 熱帯アメリカ原産 帰化種 江戸時代末期に渡来
初めの頃の葉は尖っているが、成長すると下部の葉が「しゃもじ」のような形になる。そのせいで最初は違う植物だと思っていた。

「コニシキソウ(小錦草)/トウダイグサ科/ニシキソウ属」北アメリカ原産の帰化種 明治の中頃に渡来
葉の真ん中に薄っすらと赤紫の点が見える。

上の2枚の写真は別の種類だと思う。「コバノニシキソウ」「ハイニシキソウ」「アレチニシキソウ」のいずれかだろう。私には区別がつかない。
上の2枚の写真は「オオニシキソウ」。葉の中央に赤紫の点がある。名前通りに大きな「ニシキソウ」だが花は小さい。指先に花があるのだがお分かりいただけるだろうか。地を這うのではなく立ち上がる。

中央に「クルマバザクロソウ」、真ん中から右上に「コニシキソウ」が見える。

さて、ここで紹介した3つの雑草たちだが、道路脇のアスファルトなどの小さな隙間から生えていることが多い。よく並んで生えていたりする。仲が良いわけではなくて、ちゃんとした理由があるのだ。彼らは背が低いのですぐに他の植物の影に追いやられてしまい、光合成が出来なくなってしまう。なので他の植物の影響を受けない場所を探さねばならない。そうなると場所は限られてくるので、鉢合わせしてしまうのである。彼らの先祖が生まれて時代に人間はおらず、ましてやアスファルトなど敷き詰められてはいなかった。似たような環境を自然界に探そうとすると岩や石の隙間ということになるが、そこで育ってきたという経験があったので、現代の街中にも対応できたのだろう。

写真:zassouneko
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