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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

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ツキミソウとマツヨイグサの見分け方/2018.8.16

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「マツヨイグサ」「ツキミソウ」アカバナ科/マツヨイグサ属

両者の区別は簡単だ。花が黄色であれば「マツヨイグサ」、そうでなければ「ツキミソウ」である。

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上の写真は「コマツヨイグサ(小待宵草)」

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「ヒナマツヨイグサ(雛待宵草)」。「コマツヨイグサ」に似ているが、こちらは日中に開花する。「マツヨイグサ」の仲間で日中に開花するのは「メマツヨイグサ」だけである。また、葉の縁が滑らかでギザギザが無いように見える。
※訂正です。当初「メマツヨイグサ」と紹介してしまいました。昼の咲くのは「ヒナマツヨイグサ」です。失礼しました。

何に使うのかよく知らないが、世間にはツキミソウオイルという商品がある。そのパッケージには黄色の花が描いてあることが多いが、それならばマツヨイグサオイルと呼ばなければならない。

この間違いの原因は英語にある。もともと「ツキミソウ」も「マツヨイグサ」もアメリカ大陸が原産である。そのアメリカでは、この両者をまとめて「evening primrose」と呼ぶ。その「evening primrose」を訳す時に「ツキミソウ」としたのが間違いなのである。一方、中国では「待宵草」1種を除き、残りは全て「月見草(ツキミソウ)」と呼ぶ。所変わればなんとやらというやつである。

ちなみに「primrose」は「prime(プライム)」ではなく「prim(潔癖すぎる、いやに上品ぶる、きちんとした、こぎれいな)」であるのに注意。褒めているようには思えない名前だなあ。まあ、バラ(rose)はお花の女王様だから、それと比べるのも可哀想ではある。

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「ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)」。名前通りに日中に咲く。花弁が白いタイプもあり、ピンク色のものは「モモイロヒルザキツキミソウ」と呼び、両者を区別する場合もある。
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「ユウゲショウ(夕化粧)」。夕方から咲くので「夕化粧」なのだが、日中から咲いている。

そのものズバリの「ツキミソウ(月見草)/花の色は白」も渡来したが、うまく帰化できなかったようだ。それでも細々と命をつないでいるようで、ある日突然、庭から生えてきたというという報告もある。

写真:zassouneko
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