ノブドウ(野葡萄)/ブドウ科/ノブドウ属
在来種 日本・朝鮮・中国・ロシアに分布 つる性の落葉性木 花期は7〜8月
今回は小ネタです。「ノブドウ」の種の色はちょっと変わっています。その変化の様子をご覧ください。
10月27日(2015年):花が終わって実ができました。
11月15日(2015年):色づいてきました。
11月23日(2015年):なぜか薄紫から水色になる。
12月7日(2015年):すべてが水色に。
1月6日(2016年):水色にから白に変化。
「ブドウタマバエ」のような昆虫に卵を産みつけられた実は色が変わるといわれています。そうでなければ最終的には褐色の実がつくようです。「つくようです」とあやふやなのは、どのサイトを見ても白や水色の実の写真ばかりだからです。つまり、ほとんどの実に卵が産み付けられているわけです。運良く褐色になっても不味いので食用にはなりませんが、虫には大人気のようです。
去年(2015年)の今頃、国道19号線沿いで「ノブドウ」を見つけました。「ノブドウ」は「木」ですから暖かくなれば成長を始めるはずですが、今年は春を過ぎても見つかりません。どうやら刈り取られてしまったようです。「ああ、いなくなったか」と思っていたのですが、その場所から50mほど離れたコインパーキングの柵に絡みついているのを見つけました。たまに通る場所ですが生えているのが少し奥の方だったので、まるで気付きませんでした。2ヶ所から生えたものが5m以上に成長しています。ひょっとすると去年国道沿いに生えていたものは、こちらから種が運ばれたのかもしれません。
写真:zassouneko