シロバナタンポポ(白花蒲公英)/キク科/タンポポ属 在来種 学名:Taraxacum albidum
学名のTaraxacumは「苦い草」、 albidumの方が見つからなかったが、albiが「白」なので「白い花」という意味だと思う。
上の写真は去年(2018年)の夏、国道沿いのコンビニの駐車場で撮ったもの。白いタンポポは幼い頃の記憶にも残っているが、ここ最近は見かけていない。久し振りの再会である。さっそく写真に収めた。数日後に再訪したところ、茎を残して花が無くなっていた。珍しい花なので誰かに摘み取られたのかもしれない。
種ができるまでは見守ってやりたかったので少し残念である。仲間を増やすことは出来なかったけれど、まだ根が残っている。来年も咲くといいな。
別の場所で見つけた。↑は去年の11月20日ごろ、↓は今年2月の末に撮影
草丈は10センチほど。小さい。(2月末撮影)
秋も深まった11月、最初の発見場所より東へ1キロ以上離れた道路沿いで発見した。今年2例目だ。すぐに冬がやって来るので枯れてしまうだろうが、咲いているのが確認できたので満足である。それから3ヶ月後の2月の末、同じ場所で新しい花をつけていた。定着したようだ(上の2枚の写真)。
つい先日、用事があって出掛けた際に、また見つけた(上の写真)。今度は最初の場所(コンビニ)より北に1キロ以上離れている。3例目である。結構見つかるものだな。今まで見落としていたのかもしれない。
白いタンポポは「シロバナタンポポ」の他に以下の種類があるそうだ。
①「キビシロタンポポ(キバナシロタンポポ)/岡山県・広島県に分布」
②「オクウスギタンポポ(ナンブシロタンポポ)/東北地方に分布」
③「ケイリンシロタンポポ(コウライシロタンポポ)/朝鮮半島に分布/帰化種」
①と②は分布から見て外すとして、問題は③である。日本語の情報が見当たらず、あるのは英語かハングルだ。その上、掲載されている写真を見ても「シロバナタンポポ」との違いがさっぱり分からない。とりあえず、見つけた花は「シロバナタンポポ」としておく。「シロバナタンポポの花期は4〜5月」と書いてあるのが気になるが、そこはそれ、早咲きということにしておこう。
写真:zassouneko