在来種 1年草 花期は8〜9月 草丈は大きなものは120cmほど
追記&訂正(2016.8.8):外来種の「ホウキヌカキビ(ケヌカキビ)」(北アメリカ原産 1970年代後半に侵入)かもしれません。写真の植物に「毛」が生えているのが気になります。それが「ホウキヌカキビ」の特徴の一つだからです。
写真が見づらいと思います。申し訳ありません。カメラの画素数が低いのと、対象が小さすぎるのが原因でうまく撮ることができません。
持っているデジカメの解像度では細部を上手く撮れない(上)。一つの枝に1粒だけついているようだ(下)。これは種類を見分けるポイントになる。浮世絵にある火の玉か、デザインされた流れ星のようにも見える。軌跡を残しながら、どこかへ飛んでいく途中だ。
この「ヌカ(糠)」は米ぬかという意味もあるが、接頭語的に用いると「ごく細かいこと、はかないこと、虚しいこと」の意味になる(例:「糠雨」「ぬか喜び」)。台湾出身の欧陽菲菲(オウヤンフィイフィイ)のヒット曲「雨の御堂筋」の冒頭は「小ぬか雨降る御堂筋〜」であるが、この「小ぬか」が「小糠」である。「小糠雨」をデジタル大辞泉で調べると「雨滴が霧のように細かい雨。ぬか雨。」とある。霧雨との使い分けがよく分からんし、もともと「ごく細かい」という意味のある「糠」に、さらに「小」をつけるのはどうなんだろうか。まあ「こぬかあめ」の方が単純に語感も語呂もいい気がする。五文字だから、俳句は作りやすくなる。
枝に粒がついたまま、押し出されるようにのびてくる。
「黍」は「黍団子(きびだんご)」で有名だが、今は「吉備団子」と書き、「黍」は使われていないらしい。食用の「黍(キビ)」に比べると極端に小さな実しかつかないので「糠黍(ヌカキビ)」と呼ぶようになったらしい。
本当に実が小さい。遠くから見ると霞がかかっているようである。雰囲気が「コスズメガヤ」と似ているため、「スズメガヤ属」を中心に探していた。おかげで名前が分かるまでにずいぶんと時間がかかったしまった。だから「イネ科」は苦手である。
追加&訂正(2016.8.15):一部追記しました。
写真:zassouneko