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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

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ニラ/クイズ:どっちが本当のニラでSHOW!

さて問題です。写真を見てお答えください。

質問①どっちが本当の「ニラ(韮)」でしょうか?

質問②どっちが本当の「ニラ(韮)」でしょうか?

質問③どっちが本当の「ニラ(韮)」でしょうか?
答え:質問①下の写真、写真②上の写真、写真③下の写真が「ニラ」です。

「ニラ」じゃない方は「ハタケニラ」です。「ハタケニラ」の花は「ニラ」よりも大きい(直径1.5㎝ほど)のですが、一つの茎につく花の数は「ニラ」よりも少なくなります。「ニラ」は花がたくさんついてドーム状になります。また「ニラ」の花は「サクラ」のように開ききりますが、「ハタケニラ」は「ユリ」のようなメガホンの形です。並べて見比べると区別がつきますが、単体だと難しいかもしれません。その場合は葉っぱをちぎって匂いを嗅ぐといいでしょう。「ハタケニラ」には「ニラ臭」はありません。

質問④この2枚の写真の花は「ニラ(韮)」でしょうか?
答え:質問④違います。上の写真は「ハナニラ」で下の写真は「スノーフレーク」です。

花が咲いていれば間違えることはないでしょう。ただ「ハナニラ」の場合は花が短い期間で散ってしまうので、葉だけになってしまうと区別がつきません。「匂いを嗅ぐ」という手段も効きません。なぜなら「ハナニラ」は「ニラ臭」を持っているからです。ただ「ハナニラ」の毒性に関して厚生労働省からは特に何の注意喚起もありませんので、万一食べてしまっても体への影響は少ないものと思われます。それに「ハナニラ」は春の植物なので、「ニラ」の花が咲く夏になるとほとんどが消えてしまいます。下の写真の「スノーフレーク」も春の植物で、こちらは有毒です。ただ「ニラ臭」はありませんので区別はつくでしょう。つまり、春に野外で見かける「ニラの葉」は「ハナニラ」「スノーフレーク」であることが多いのです。気をつけましょう。最近は蕾と茎の部分を食用とする「ハナニラ」というのがあるそうですが、正しくは「花ニラ」です。上記の「ハナニラ」とは関係ありません。「花ニラ」は「ニラ」を品種改良したものです。ご注意ください。

では最後に「スイセン」です。
これは有毒です。この花による中毒事件も多く、厚生労働省でも注意を呼びかけています。花期は冬です。「ニラ臭」はなく、葉の見た目も厚く幅広ですから「ニラ」と間違うことはないと思いますが、それでも中毒事件は起きるのです。これは「ニラ」を収穫する際に誤って「スイセン」が混入してしまったものと思われます。「ニラ」の近くに「スイセン」を植えてはいけません。

ニラ(韮)/ヒガンバナ科/ネギ属 多年草 花期8〜9月 別名:フタモジ、ミラ、コミラ

写真:zassouneko
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