小ネタです。
12月(2016年)の上旬、北区の柳原に用事があったので、ついでにその辺りの雑草を少し探してみた。周りは商店と住宅ばかりであるが、名鉄瀬戸線の東大手の駅から少し北に行ったところに大きな緑地帯のような場所があった。
「ベニバナツメクサ(紅花詰草)」
葉を見ればクローバーの仲間であることは分かる。ただ「詰草」にしては花が大きいし丈も30㎝ほどある。そして全体に細かい毛が生えている。これは園芸種だろうな。近所の人が苗でも植えたのだろうと思っていたのだが、帰ってから調べてみると、すでに帰化していたのである。花が赤いので「アカツメクサ」でもいいような気がするが、「アカツメクサ」は「ムラサキツメクサ」の別名として既にある。しかも「アカ」といいながら花の色はピンクである。名前を変えた方がいいんじゃないかな。
「マルバハッカ(丸葉薄荷)」別名はアップルミント
12月だというのに元気である。春になれば周辺に広がるのではないだろうか。繁殖力がずば抜けているからね。
「ハコベ(繁縷)」
おそらく「ミドリハコベ」。茎が赤くなれば「ハコベ」である。春の七草に選ばれるだけあって寒い時期から咲き始める。小鳥やリクガメの餌にもなる。
「ホトケノザ(仏の座)」
花期は春だが寒くなると生えてきて、そのまま年越しする。春の七草の「ホトケノザ」はこの草ではない。「ホトケノザ」といいながら実は「タビラコ」のことを指すらしい。
「ヒナタイノコヅチ(日向猪子槌)」
季節を間違って咲いたのだろう。植物は意外とそそっかしい。ソメイヨシノのようにはいかないのである。
「アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)」
名鉄の線路沿い。奥に向かって登って行くと東大手の駅がある。この画面の茶色の部分全てが「アレチヌスビトハギ」。ここに自転車で突っ込んだら種まみれになるだろう。強力な「ひっつき虫」のひとつである。
「マメカミツレ(豆加密列)」
オーストラリア原産のキク科の帰化植物。花も葉もすべてが小さい。「カミツレ」とは「カモミール」の和名である。
2016.12.23/「マメカミツレ」を載せるのを忘れていました。
写真:zassouneko