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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

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雑草散歩/春の小さな花たち/2018.3.15

今日は特に暖かい。4月下旬の気温だそうだ。爽やかな陽気で気分もいい。というわけで国道19号の小川の交差点へ雑草観察に出かけてみた。交差点の南側の緑地帯とその周辺を見て回った。

春先の花といえば「ハコベ」だろう。春の七草でもお馴染みの日本の在来種だ。ところが、まったく同じ姿をした「コハコベ」という外来種がいるという話もある。全身が緑色なのが在来種で、茎が赤紫色になるのが外来種だという。だが、この説は確実な情報ではないので、そうと断定することはできない。とりあえず在来種は「ミドリハコベ(仮)」、外来種を「コハコベ(仮)」と区別した。そうした方が話が早いのである。
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「ハコベ(ミドリハコベ/仮)」。花弁が10枚に見えるが実際は5枚である。花弁の中心に深い切れ込みがあるので10枚に見える。

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これは「ハコベ(コハコベ/仮)。「ミドリハコベ」と同じだが茎の色が茶色や赤紫色である。上の写真)

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こちらは「ノミノツヅリ」。花弁は5枚で切れ込みはなく、萼(がく)が花より大きい。花や葉は「ハコベ」より小さくて茎も細い。上の写真)

もっと小さいのが「ツメクサ」。白い小さな5弁の丸っこい花が咲く。「ツメクサ」の「ツメ」は「詰め」ではなく「爪」である。葉の形が鳥の「ツメ」に似ているからである。(下の写真)
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今日、撮影したもの。まだ小さい。
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こちらは去年の撮影。花弁に切れ目はない。地を這うように成長する。

こちらは「フラサバソウ」(下の写真)。「オオイヌノフグリ」を小さくして花の色を薄くしたような感じ。両者とも同じ「オオバコ科」である。小さくて花が見にくいなあ。これより花が小さな「タチイヌノフグリ」もいるが、まだ咲いてはいないようだ。
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これは「オランダミミナグサ」。この辺りで良く見かける外来種である。「ハコベ」よりずっと大きくて、しっかりと立ち上がる。葉を含めて全体に細かな毛が生えており、成長すると葉の色が黄緑になる。夏の炎天下でも咲いている。(下の写真)
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「シロバナマンテマ」。外来種。一昨年(2016年)は大繁殖していたが、去年はほとんど見かけなかった。さて今年はどうだろうか。(下の写真)
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2016年3月末の同じ場所。

在来種の「ナズナ」と外来種の「ミチタネツケバナ」である。「ナズナ」はハート形の実を茎から水平に、「ミチタネツケバナ」は細長い実を天に向かってのばす。いわゆる「バンザイ」の形である。花が小さくて見えづらいが両者とも「アブラナ科」なので花弁は4枚である。(下の写真)
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一昨日撮影したもの。今日撮ったのはボケてしまっていた。(上)
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「ミチタネツケバナ」

高岳の桜並木の「オオカンザクラ」は7分咲きといったところ。濃いピンク色の「カンヒザクラ」はまだ開花していないが、蕾はほころびはじめているので、明日にでも咲きそうである。今週末(17日)から月末までが見頃かな。ぼんやり歩いていても桜は目に入るが、雑草たちは立ち止まってしゃがまないと見えないよ。

写真:zassouneko
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