今日は特に暖かい。4月下旬の気温だそうだ。爽やかな陽気で気分もいい。というわけで国道19号の小川の交差点へ雑草観察に出かけてみた。交差点の南側の緑地帯とその周辺を見て回った。
春先の花といえば「ハコベ」だろう。春の七草でもお馴染みの日本の在来種だ。ところが、まったく同じ姿をした「コハコベ」という外来種がいるという話もある。全身が緑色なのが在来種で、茎が赤紫色になるのが外来種だという。だが、この説は確実な情報ではないので、そうと断定することはできない。とりあえず在来種は「ミドリハコベ(仮)」、外来種を「コハコベ(仮)」と区別した。そうした方が話が早いのである。
「ハコベ(ミドリハコベ/仮)」。花弁が10枚に見えるが実際は5枚である。花弁の中心に深い切れ込みがあるので10枚に見える。
これは「ハコベ(コハコベ/仮)。「ミドリハコベ」と同じだが茎の色が茶色や赤紫色である。(上の写真)
こちらは「ノミノツヅリ」。花弁は5枚で切れ込みはなく、萼(がく)が花より大きい。花や葉は「ハコベ」より小さくて茎も細い。(上の写真)
もっと小さいのが「ツメクサ」。白い小さな5弁の丸っこい花が咲く。「ツメクサ」の「ツメ」は「詰め」ではなく「爪」である。葉の形が鳥の「ツメ」に似ているからである。(下の写真)
今日、撮影したもの。まだ小さい。
こちらは去年の撮影。花弁に切れ目はない。地を這うように成長する。
こちらは「フラサバソウ」(下の写真)。「オオイヌノフグリ」を小さくして花の色を薄くしたような感じ。両者とも同じ「オオバコ科」である。小さくて花が見にくいなあ。これより花が小さな「タチイヌノフグリ」もいるが、まだ咲いてはいないようだ。
これは「オランダミミナグサ」。この辺りで良く見かける外来種である。「ハコベ」よりずっと大きくて、しっかりと立ち上がる。葉を含めて全体に細かな毛が生えており、成長すると葉の色が黄緑になる。夏の炎天下でも咲いている。(下の写真)
「シロバナマンテマ」。外来種。一昨年(2016年)は大繁殖していたが、去年はほとんど見かけなかった。さて今年はどうだろうか。(下の写真)
2016年3月末の同じ場所。
在来種の「ナズナ」と外来種の「ミチタネツケバナ」である。「ナズナ」はハート形の実を茎から水平に、「ミチタネツケバナ」は細長い実を天に向かってのばす。いわゆる「バンザイ」の形である。花が小さくて見えづらいが両者とも「アブラナ科」なので花弁は4枚である。(下の写真)
一昨日撮影したもの。今日撮ったのはボケてしまっていた。(上)
高岳の桜並木の「オオカンザクラ」は7分咲きといったところ。濃いピンク色の「カンヒザクラ」はまだ開花していないが、蕾はほころびはじめているので、明日にでも咲きそうである。今週末(17日)から月末までが見頃かな。ぼんやり歩いていても桜は目に入るが、雑草たちは立ち止まってしゃがまないと見えないよ。
写真:zassouneko