気象庁は先日、赤道付近の海面でエルニーニョ現象が確認されたと発表した。なので今年の冬は暖冬になるという。その影響かどうかは知らないが、11月だというのにやけに暖かい日が続いている。けれども昔の11月の気温など正確に覚えちゃいないわけであるから経験と体感でそう思うのである。ひょっとして気のせいかもと思い、過去の平均気温を調べてみたが、やはり今年だけかなり高い。この20年間の記録を比べても2〜5度の差がある。まだ月の3分の1ほどしか経っていないが、今のところは例年と比べても暖かいのである。
春のような陽気のせいか、雑草たちも勘違いしてしまったようだ。
「アレチヌスビトハギ(画面中央)」。花期は7〜9月。周囲にちらばるハート型の葉は「ドクダミ」。こちらの花期は6〜7月である。
「ハナカタバミ」。花期は夏から秋なので今の時期に咲いていても問題はないか。花の周囲の小さは細長い葉は「スズメノエンドウ」だろう。こちらの花期は春〜初夏だ。また、画面左を上下に貫いている枯れ枝は、冒頭の写真の「アレチヌスビトハギ」である。豆のような実がついている。これが通常の姿である。
「マルバハッカ」。花期は6〜9月。別名「アップルミント」。私の印象ではミント界で一番繁殖力がある。
「セイヨウタンポポ」。タンポポには春のイメージがあるが、秋にも開花する。
金網のフェンスの向こうにユリらしき花を見つけた。花が白く葉が細いから台湾生まれの「タカサゴユリ」かな。花期は7〜9月だから、ずいぶん遅くまで咲き残っている。
見えづらいと思うが小さな白い花が咲いている。「ハコベ(ミドリハコベ)」だろう。春の七草は正月明けだ。早く咲きすぎである。
左「ホトケノザ」、右「アメリカフウロ」。「ホトケノザ」はしょっちゅう見かける。花期を調べたら10〜6月となっていた。つまり真夏以外は花が咲くのである。なんちゅう草だ。「アメリカフウロ」は花までつけているが、花期は4〜6月である。
「アオイスミレ」。スミレの仲間のうち、春になって一番先に咲くのがこのスミレ。2月の末にはもう咲き始め、1ヶ月ほど消えてしまう。そのくせ夏が過ぎて涼しくなってからポツポツとまた花を咲かせる。11月の終わりでも花を見かけることがある。
写真:zassouneko