ナデシコ科に属する「ハコベ」によく似た植物の見分け方です。「属」の下に写真とイラスト、その下に説明を載せました。写真がうまく撮れていないので見にくいとは思いますが、私の持っているデジカメではなかなかうまく撮影できません。その点は申し訳なく思っていなす。また素人ですので間違っている可能性があります。詳しくは専門書をご参照ください。
基本的なこと:共通した特徴としては花の色は白、葉は対生(向かいあってつく)です。
①ハコベ属
「ハコベ属」の花弁は5枚ですが深い切れ込みが入っているので10枚に見えます。また、花びら同士がよく重なったりしていますので6〜8枚と見間違うこともあります。花と萼(がく)の長さはだいたい同じぐらいです。「ハコベ」というのは、「ソメイヨシノ」を「サクラ」と呼ぶように、いわば総称です。「ハコベ」の種類としては全身が緑色の「ミドリハコベ」、茎の色が赤紫になる「コハコベ」、「コハコベ」を大きくしたようなものが「ウシハコベ」、逆に小さく細くしたものが「ノミノフスマ」です。
①と②が「コハコベ」、③は「ミドリハコベ」です。④は「ウシハコベ」だと思いますが自信はありません。「コハコベ」と「ウシハコベ」の違いは花柱(かちゅう)の数の違いです。「コハコベ」は3本、「ウシハコベ」は5本ということです。花柱は何かというと、雌しべからなんか出ているみたいです。興味がおありならお調べいただきたい。「ノミノフスマ」はまだ見つけていないので写真はありません。なお「ハコベ」については別項もありますので、よろしかったらご参照ください。
結論:花に大きな切れ込みがあれば、それはハコベの仲間です。
②ミミナグサ属
花の切れ込みが浅いので花弁は5枚だと分かりますが、逆に切れ込みが見えない場合もあります。「オランダミミナグサ」は直立し、上の写真のように頂点にある花はひしめき合うようにつきます。また全体に毛深いのが特徴で、色も緑色ではなく下の写真のように黄緑色をしています。日本の在来種の「ミミナグサ」の萼は花より長くなります。
結論:花に小さな切れ込みがあるのは「ミミナグサ」のなかまです。