忍者ブログ

雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


イネ科の見分け方/その3/コメヒシバ

コメヒシバ(小雌日芝)/イネ科/メヒシバ属
在来種 1年草 花期は7〜10月 草丈は20〜30㎝

そこら中でしょっちゅう見かける雑草である。「コメヒシバ」という雑草があることは「メヒシバ」を調べている際に知った。「基部は地面を這う」とか「茎は暗紫色」という説明は目にしていたが、頭に入っていなかったようだ。植物のサイトの写真では「コメヒシバ」はもっと大きくてしっかり立っているように見えるのだ。つまり「メヒシバ」の仲間だからと考えて勝手にもう少し大きなサイズをイメージしていたのである。そのため、この雑草と「コメヒシバ」が結びつかなかった。小さ過ぎである。しかも細く弱々しく、穂の本数は2〜4本程度である。分かってみれば「なーんだ」である。冒頭の上の写真の茎は倒れているが、下の写真は直立している。これは密集してお互いに支え合っているからだろう。草をかき分けると「暗紫色」の細い茎が見える。

見えづらいと思いますが、上の写真の中央左から右に向かって細い茎がのびています。それを引き抜いたのが下の写真です。

茎はずいぶんと細く、暗紫色をしている。
別の場所に生えていた「コメヒシバ」。長く這う茎のところどころから穂をのばそうとしている(赤い四角、白い四角のものは穂がでている)。また、その部分から下に根をのばしている。

ここで、ざっくりと「メヒシバの仲間」をまめてみる。まず、穂は一点から放射状にのびる(多少の例外はあるが)。
そして、穂の本数が10本前後で腰くらいの高さがある。→「メヒシバ」
穂の本数が5本前後で「メヒシバ」に似ている。草丈は膝ぐらい。→「アキメヒシバ」
穂の本数が2〜4本で茎は細く暗紫色。草丈は20㎝前後。→「コメヒシバ」
いささか強引だが大体の目安だと考えていただきたい。
また、穂の本数が2〜5本で、1点から放射状に出ておらず、1本1本間隔が空いているものは「アシボソ」「ササガヤ」の可能性がある。この両者は実の部分に「芒(のぎ)」を持つ。要は実の一つ一つにひょろっとしたヒゲが生えているのである。それで区別ができるだろう。

上の写真も「コメヒシバ」だと思うのだが「暗紫色」の茎が見えない。微妙だな。穂が一点から出ているので「コメヒシバ」の可能性が高い。

写真:zassouneko
PR