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雑草探偵団

おっさんの雑草観察記です。花がどうとか生態がどうしたとかの科学的な興味はあまりありません。興味があるのは歴史や名前です。人との関わりや何でその名前になったのかに興味があります。その辺りを想像や仮定を交えながら書いています。個人の勝手な妄想のようなものですから、あまり信用してはいけません。また、このサイトはライブドアブログとミラーサイトになっています。何かあった時のバックアップです。

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カモジグサとアオカモジグサ/2019.5.11

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カモジグサ(髢草)/イネ科/エゾムギ属(カモジグサ属)
在来種 多年草 花期は5〜7月 草丈は40〜100センチという記述が多いが、もっとあるように思う。

「カモジ(髢)」とは日本髪を結う時に、自毛が足りない部分を補うための偽の毛のことである。要は部分鬘(かつら)のようなものだ。日本髪を結うには長い毛と量が必要なのだ。浮世絵や日本画で、女性が髪を洗う姿を描いた作品があるが、それを見るとずいぶんと髪の毛が長い。優に腰に届くほどである。現代では自毛で日本髪を結える女性は少ないと聞く。
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上の写真は「アオカモジグサ」
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「アオカモジグサ(上)」と「カモジグサ(下)」の穂。

「カモジ」とは「髪(カミ)」の頭の文字の「カ」に「モジ(文字)」をつけた室町時代の女房(女官)たちの隠語(スラング)である。現代でも残っているものも多く、「お目もじ(お目にかかる)」、「シャモジ(杓子のシ)」などがそうだ。また、頭に「お」をつけた「おから」「おかき」「おかか」「おなか」「おなら」なども女房言葉である。つまり我々は室町時代の隠語を日常生活で普通に使っているのである。まあ、スラングと言っても「ギロッポンでチャンねえとシースーを食った」は後世に残るどころか、すでに絶滅している。

この草を「カモジグサ」と呼ぶのは、全体が黒くなり髪の毛に見えるからである。昔の子供達は鬘(かつら)のように髪につけて遊んだそうである。現在でも母親のウィッグをかぶって遊ぶ子もいるだろう。

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「アオカモジグサ」は白くなる。これでは白髪である。

今年は春先から「アオカモジグサ」が元気である。例年に比べて数は多いし、行く先々でもよく目にする。そしてついに「アオカモジグサ」ではない「カモジグサ」を見つけることができた。4年前から雑草観察をしているが、初めてのことである。しかも本数も多い。夏頃には穂先が黒くなるはずである。さて、どのくらい黒くなるのかな。楽しみである。


写真:zassouneko

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