マツヨイグサ(待宵草)/アカバナ科/マツヨイグサ属
アメリカ大陸原産の帰化種 1年草 「◯◯マツヨイグサ」とつくのは全て外来種です。
「アカバナ科」といわれるのは、この科に属している植物の性質として花がしぼむと赤くなることからです(冒頭の写真参照)。分かりやすい理由ですね。逆に言うと黄色の花の隣に萎んだ赤い花があったら「マツヨイグサ」の仲間ということです。ただし「メマツヨイグサ」は赤くならないそうです。
日本にいる「マツヨイグサ属」はすべて外来種です。もし渡来がなかったとしたら、日本には「マツヨイグサ属」は存在していないでしょう。そうなると竹下夢二の「宵待草」の歌も生まれなかったわけです。パラレルワールドのような話ですね。さて、以下に日本で見られるものの名前を挙げていきます。花の後ろの(白)は花の色です。
「ツキミソウ(白) /月見草」これは帰化していません。
「マツヨイグサ(黄)/待宵草」
「オオマツヨイグサ(黄)/大待宵草」
「ユウゲショウ(ピンク)/夕化粧」
「メマツヨイグサ(黄)/雌待宵草」
「コマツヨイグサ(黄)/小待宵草」
「ヒルザキツキミソウ(薄いピンクまたは白)/昼咲月見草」
あとは「ヒナマツヨイグサ(黄)/雛待宵草」「アレチマツヨイグサ(黄)/荒地待宵草」「ミナトマツヨイグサ(黄)/港待宵草」となります。私が調べたのはここまでです。まだまだあるかもしれません。
上の写真は「ヒルザキツキミソウ」、下は「ユウゲショウ」
ここ名古屋市東区で見かけるものの中で数の多いのは「ヒルザキツキミソウ」と「ユウゲショウ」です。「ヒルザキツキミソウ」が多いのは花が大きいので園芸種としても流通しており、それが種を飛ばして植え込みなどで増えたのでしょう。雑草には見えないので駆除の対象とされることは少ないようです。また、最初から植え込みに花を植える人もいますので「ヒルザキツキミソウ」はますます増えます。道路が広いことで有名な名古屋です。なので歩道も広くなり植え込みもまた広いのです。生育場所には事欠きません。
写真:zassouneko