シロバナマンテマ(白花まんてま)/ナデシコ科/マンテマ属
ヨーロッパ原産の帰化植物 「マンテマ」の渡来は江戸時代末期だが、「シロバナマンテマ 」の渡来時期は分からなかった 1年草 花期は5〜6月 草丈は10〜40cmほど
アップの写真を撮るために花を触っていると、なんだか手がベタベタしてきた。この「ベタベタ具合」は「ムシトリナデシコ」とほとんど同じ感じだ。どうやらナデシコ科の一部の花はベタベタするようである。また、上部にある花(新しく咲いた花)はなぜかピンク色である。
国道19号の小川の交差点にある緑地帯が「シロバナマンテマ 」の繁殖の中心地になっている。最初に見つけたのは2年前(2016年)の春、名古屋女子マラソン(正式名称かどうかは知らん)が行われる直前のことである。交差点の北東の植え込みに数百本咲いていた。まだ、雑草に興味を持ち始めて間もない頃だったので、ずいぶんと苦労して名前を調べた記憶がある。
翌年(2017年)の春に再び訪れてみると、どうしたわけか数本しか見当たらない。そのかわり、そこから北へ数百メートルいった代官町の交差点の中央分離帯に数本咲いているのを見つけた。「ああ、こうして植物は移動していくのだな」と感慨深かった。なにせ「シロバナマンテマ 」は小川交差点以外では見かけたことがないのである。
今年(2018年)になると、去年とうってかわって「シロバナマンテマ 」が大繁殖していた。しかも、交差点南東の植え込みにも勢力を拡げていたのである。北西、南西の植え込みには生えていないが、来年以降はどうなるだろうか。
写真:zassouneko